【これからの見通し】米消費者物価指数に注目集まる、7月に入ってからのドル高の流れ継続するか きょうは6月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。米インフレ指標として速報性・インパクトなどの面で最も注目されている。市場予想は前年比+2.6%と前回の+2.4%から上昇、食品およびエネルギーを除いた前年比は+2.9%と前回の+2.8%から上昇する見込み。結果がさらに上振れるようだとドル買いの反応が想定される。7月に入ってからドル指数は緩やかな上昇の流れを形成しており、これがさらに定着するのかが注目される。 一方、予想を下回った場合にはドル売りに反応しそうだ。さらにトランプ米大統領がかねがねインフレが低下していると主張しており、SNSなどで自身の見方の正しさを発信する可能性もある。これが単なるノイズになるのか、7月のドル高の流れに変化がみられるのきっかけとなるのか、注意深く見る必要がありそうだ。 カナダでも6月消費者物価指数が発表される。市場予想は前年比+1.9%(前回+1.7%)と前回から上昇する見込み。また、CPIコア前年比は中央値とトリムがいずれも前回並みの+3.0%と予想されている。ヘッドラインの水準自体は2%をやや下回る水準が想定されており、予想程度の上昇に留まれば、カナダドル買い反応は限定的となりそうだ。 欧州時間には7月ドイツZEW景況感指数が発表される。市場予想は50.4と前回の47.5からの改善が見込まれている。3月51.6以来の50超となることが想定されており、財政出動などによるドイツ経済の持ち直し期待が示されることとなる。 発言イベント関連では、ボウマンFRB副議長、バーFRB理事、バーキン・リッチモンド連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁などのイベント参加が予定されている。最新の米CPI発表を踏まえた発言が期待される。その他では、NY終盤にかけてベイリー英中銀総裁の講演も予定されている。 今週から米企業決算発表が本格的に始まる。きょうはシティ、ステートストリート、BNYメロン、ウェルズファーゴ、JPモルガン、ブラックロックなど金融大手の予定が組まれている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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