シカゴ大豆市況=軒並み続落、米産地の作柄引き上げが重石に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/08     997.25     1,002.50     993.00      995.00      - 6.00
  2025/09     989.50       995.50     985.75      987.25      - 6.00
  2025/11   1,003.00     1,010.00   1,000.00    1,001.75      - 5.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       177,015         210,006         876,075 (+  5,384)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月21日−7月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は揃って下落。終値の前日比は6.00〜3.50セント安。中心限月の11月
限は前日比5.25セント安の1001.75セント。
 米農務省(USDA)が前日日中取引終了後に発表した作柄報告で良以上の比率が前
週を上回ったことが重石となった。また、輸出の低迷が続くなかでドル高傾向となった
ことも弱材料視された。
 11月限は1003セントで取引を開始した直後に浮上した後はやや軟化しながらも
1003セントを下値支持線とするもちあいが続いた。米国の時間帯に入ってもしばら
く底意の強い動きが続き、この中で1010セントの高値を付ける場面も見られたが
終盤に売り崩されて1000セントの安値に到達。安値で買い戻されたが戻りは限られ
た。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは暖かななか土壌水分も十分にあり、コーンと大豆の生育に適した状
態が続いている。五大湖周辺北部では寒冷前線の端にあたり雨または雷雨が発生。
 プレーンズ中部およびオハイオバレー、大西洋沿岸南部では寒冷前線の移動に伴い週
末にかけて天候は回復するだろう。7月20〜24日にかけては米国のほとんどの地域
で気温は平年並〜平年を上回り、雨量は一部を除き平年並〜平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは勢力の強い寒気の影響で気温が低下している。モンタナ州での最高気
温は18℃前後にとどまるが、ハイプレーズでは36℃に達している。
 南部では勢力の弱い低気圧の影響でフロリダ州東部の沿岸地域で降雨。一部で鉄砲水
が発生。その他の地域では穀物の順調な生育を促す良好な天気となっている。

 大豆製品は、大豆油は需給面が弱気な大豆粕とのストラドルに絡んだ買いが見られる
なか堅調となったが、一方の大豆粕はストラドル取引に絡んだ売りが見られたこともあ
り軟調となった。
 大豆粕12月限は前日比2.20ドル安の279.5ドルで終えた。
今日の材料
・コーンベルトでは気温は上昇しているが、コーン・大豆にとって十分な土壌水分を
 維持。
・プレーンズ中部およびオハイオバレー、大西洋沿岸南部では寒冷前線の移動に伴い
 週末にかけて天候は回復。
・プレーンズでは勢力の強い寒気の影響で気温が低下。

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