アジア株まちまち、強弱材料が交錯 香港株は続伸、米中摩擦緩和 エヌビディアが対中輸出再開

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株まちまち、強弱材料が交錯 香港株は続伸、米中摩擦緩和 エヌビディアが対中輸出再開

東京時間11:03現在
香港ハンセン指数   24837.16(+247.04 +1.00%)
中国上海総合指数  3501.37(-3.63 -0.10%)
台湾加権指数     22986.79(+150.85 +0.66%)
韓国総合株価指数  3197.62(-17.66 -0.55%)
豪ASX200指数    8565.90(-64.44 -0.75%)

アジア株は高安まちまち、強弱材料が交錯。米インフレ再加速が懸念されている一方、米中摩擦緩和やエヌビディア報道は好感されている。

米CPI伸び加速を受け米国の9月利下げ期待が後退。トランプ関税政策の影響により、夏にかけインフレはさらに上昇する可能性がある。ダラス連銀総裁は金利を長く据え置く必要があると主張。リッチモンド連銀総裁はインフレが高止まりする可能性を警告したほか、必ずしも次期議長の方針に従う必要はないと付け加えた。

エヌビディアは中国で「H20」販売再開の許可が得られる見込みだという、同社株はきのう再び最高値を更新した。エヌビディアの対中輸出再開は米中貿易協議が進展していることを意味する。ベッセント氏は米中協議は「非常に良好な状況だ」と述べ、ラトニック米商務長官は対中輸出再開はレアアースに関する最近の米中交渉を受けてのものだと明かした。

香港株は続伸、約4カ月ぶり高値をつけている。エヌビディアの対中輸出報道を受け、快手科技やアリババ、JDドットコム、レノボ、美団、シャオミ、テンセントホールディングスなどハイテク関連が今日も上昇している。台湾市場でもTSMCや聯発科技などハイテク関連が総じて上昇している。

中国インターネット検索最大手バイドゥは香港市場で5%急騰、3月下旬以来の高値。バイドゥは米ウーバーに数千台の無人配車サービス「ロボタクシー」を導入することを発表した。まずはアジアと中東地域で開始し、ゆくゆくは世界展開を加速させるとCEOは語った。

上海株は小幅続落、不動産市場低迷や景気支援策期待後退で投資家心理が悪化している。6月は新築住宅価格も中古住宅価格も下落幅が拡大した。第2四半期GDPは前回から減速したものの政府目標「5%前後」を上回ったため、当局が急いで支援策を打ち出す必要性がなくなった。

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