アジア株 香港株は上げ帳消し、米インフレ加速で香港の金利引き下げ遠のく 東京時間14:04現在 香港ハンセン指数 24611.14(+21.02 +0.09%) 中国上海総合指数 3500.62(-4.38 -0.13%) 台湾加権指数 23025.96(+190.02 +0.83%) 韓国総合株価指数 3186.67(-28.61 -0.89%) 豪ASX200指数 8552.50(-77.85 -0.90%) インドSENSEX30種 82408.38(-162.53 -0.20%) アジア株はまちまち。米インフレ再加速懸念の一方で米中摩擦緩和やエヌビディア対中輸出再開は好感されている。 米CPIの伸び加速を受け9月の米利下げ期待が後退している。トランプ関税政策の影響により、夏にかけインフレはさらに上昇する可能性がある。CPI発表後FRB当局者は金利を長期間据え置く必要性を主張、インフレ高止まりの可能性を警告した。リッチモンド連銀総裁は、次期FRB議長が米経済にとって最適な金融政策を追求すると信じているが、同時に議長の方針に従う必要はないと述べた。 エヌビディアが対中輸出再開の見通しを発表したことを受け、同社株はきのう再び最高値を更新した。エヌビディア株高を好感してアジア市場ではハイテク関連が総じて上昇している。台湾株は2月27日以来の高値をつけている。 香港株は上げをほぼ帳消し。エヌビディア報道を受け一時1%超上昇し約4カ月ぶり高値をつけた。その後は上海株の下げや米利下げ期待後退で上げ幅を縮小している。 香港は金融政策を米国に連動させているため、FRBの利下げが遠のけば香港の基準金利引き下げも遠のく。 中国インターネット検索最大手のバイドゥは1.7%高、一時3月下旬以来の高値をつけた。バイドゥは米ウーバーに数千台の無人配車サービス「ロボタクシー」を導入することを発表。まずはアジアと中東地域で開始し、ゆくゆくは世界展開を加速させるとCEOは語った。 上海株は小幅続落、不動産市場低迷や支援策期待後退で投資家心理が悪化している。 6月は新築住宅価格も中古住宅価格も下落幅が拡大した。GDPは前回から減速したものの政府目標の「5%前後」を上回ったため、当局が急いで支援策を打ち出す必要性がなくなった。
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