トランプ米大統領は、米連邦準備制度理事会(FRB)本部を訪問した。大統領とし ての公式訪問は約20年ぶりとされている。本部ビルの改修工事の視察を行い、改修費 の上振れなどについて、パウエルFRB議長と話している。大統領はこの問題でパウエ ル議長を解任する意向はないとしているが、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC) を控えたタイミングであり、圧力を掛ける目的であることは隠されていない。直接的に 利下げの必要性を訴えたが、パウエル議長はその必要性を否定している。大統領が対面 でFRB議長に利下げを要求するのは、明らかにFRBの独立性を損なう動きである。 トランプ政権でなければ大騒動になりかねない動きだが、マーケットは冷静に消化して いる。ただし、FRBの独立性を巡る懸念が着実に高まり続けていることは、ドル離れ の動きを静かに推し進めることになる。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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