NY原油市況=反発、米国がロシア制裁期限を短縮

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     65.15       67.14       65.05       66.71        + 1.55
  2025/10     64.35       66.31       64.24       65.91        + 1.57
  2025/11     63.66       65.65       63.66       65.29        + 1.54
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              588,584             2,020,849    ( - 7,991)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/08     242.66    + 2.04
                            2025/09     240.36    + 2.45
         改質ガソリン       2025/08     213.52    + 3.82
                            2025/09     210.21    + 3.88
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は1.55〜
1.57ドル高。その他の限月は1.10〜1.54ドル高。
 米国と欧州連合(EU)が貿易交渉で合意し関税戦争が回避されたことや、トランプ
米大統領がロシアに提示していたウクライナ停戦期限を短縮したことが相場を押し上げ
た。
 トランプ米大統領はウクライナ停戦合意まで50日の猶予をロシアに与えていたが、
ロシアにその兆候はなく、28日から10−12日以内に停戦するよう圧力を強めた。
この期間内にロシアが停戦に応じなければ、米国はロシア産石油の輸入国に100%の
関税を課す可能性がある。ただ、トランプ米大統領はロシアのレアアースにも言及して
おり、制裁や二次関税の対象は不透明。
 ロシア産石油の輸入国であるインドや中国に対して、米国が100%の関税を課すな
らば、貿易交渉の不透明感が強まる。米国と中国は28日から2日間の日程で閣僚級会
議を実施している。
 ロシアのメドベージェフ元大統領は、ロシアはイランやイスラエルではなく、トラン
プ米大統領が発表した新たな最後通牒は脅威であり、戦争への一歩であると警告した。
ロシアとウクライナの衝突ではなく、米国とロシアの戦争であると指摘している。
 時間外取引で9月限は堅調。通常取引開始後は上げが一服したものの、引けにかけて
は買いが再び強まり、67.14ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・協力宣言参加国の生産状況を確認=JMMC
・生産枠を遵守出来なかった国に最新の補償計画を提出するよう要請=同上
・次回のJMMCは10月1日に開催
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