NY金・銀市況=続落、ドル高や米国債の利回り上昇で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 8)  3321.1     3345.4      3300.0      3310.0     - 25.6
          (25/12)  3379.6     3402.4      3357.0      3366.8     - 25.7
   銀     (25/ 9)  3828.5     3851.0      3807.0      3822.1     - 14.4
         (25/12)  3873.0     3895.0      3855.0      3871.2     - 14.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           275,517       273,555       461,504        (- 10,640)
  銀           50,381        72,579       171,385        (-  2,369)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,837.56  -  64.36
     前日  147.64/66   1.1740/42   ・ナスダック         21,178.59  +  70.27
     本日  148.53/55   1.1586/88   ・10年米国債利回り      4.41  +   0.03
・NY原油  (25/ 9)   66.71 + 1.55  ・SPDR保有金残高    957.09      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。前日比は金が25.9〜24.9ドル安、中心限月の
12月限が25.7ドル安、銀が14.7〜13.4セント安、中心限月の9月限は
14.4セント安。
 金12月限は続落。時間外取引では、米国と欧州連合(EU)の関税合意を受けて売
り優勢で始まったのち、安値を買い拾われて下げ一服となった。欧州時間に入ると、ド
ル高を受けて戻りを売られた。日中取引では、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて売
り優勢となった。
 銀9月限は時間外取引の金の下げ一服が下支えとなったが、ドル高や金の戻りを売ら
れたことを受けて軟調となった。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では3359.9〜3402.4ドルの
レンジで推移、前日比0.6ドル高の3393.1ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、米国と欧州連合(EU)の関税合意を受けて売り優勢となったが、安値を買い
拾われて下げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となった。時間外取引
の安値を割り込み、3357.0ドルまで下落した。
 米国と欧州連合(EU)の関税合意や米中の通商協議の休戦延長見通しが圧迫要因に
なった。手じまい売り一巡後に押し目を買われたが、今週の重要イベントを控えてドル
高に振れるなか、戻りを売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置
くが見込まれており、米国と各国の関税交渉は8月1日に期限を迎える。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3813.5〜3851.0セントのレンジ
で推移し、前日比7.5セント安の3829.0セントとなった。9月限は安寄りした
のち、金の下げ一服を受けて値を戻したが、ドル高に上値を抑えられた。欧州時間に入
ると、ドル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り
込み、3807.0セントまで下落した。
 7月25日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比27万1644オンス増の
3803万4038オンス、銀は137万5881オンス増の5億0169万6631
オンス。

今日の材料
・トランプ米大統領は、米国と関税を巡り個別に協議しない貿易相手国・地域につい
て、大半の場合、米国が課す関税率は15〜20%になるとの見方を示した。4月に示
した10%を上回る水準となる。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は、EC
Bは追加利下げを急いでおらず、9月の理事会で利下げに踏み切るには経済に予想外の
大きな変化が必要との見解を示した。
・トランプ米大統領は、米国が先月攻撃したイランの核施設について、イラン政府が再
稼働を試みた場合、新たな攻撃を命じる可能性があると警告した。
・カナダのカーニー首相は、米国との貿易交渉は「緊迫した局面」にあるとし、「関税
が一切かからないという合意に至る可能性は低い」という認識を改めて示した。
・トランプ米大統領は、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに制裁を
科すと表明していたことについて、この期限を10─12日に短縮すると述べ、ウクラ
イナに侵攻しているロシアに対する圧力を強めた。
・ロシアのプーチン大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、シリア
とイラン情勢について協議した。
・米中が関税を巡り スウェーデンの首都ストックホルムで開いている閣僚協議は、1
日目の討議を終えた。 米財務省報道官が明らかにした。
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