【↓】日経平均 大引け| 3日続落、半導体関連や自動車株が売られる (7月29日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  40767.77
高値  40792.85
安値  40563.53
大引け 40674.55(前日比 -323.72 、 -0.79% )

売買高  16億740万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆90億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続落、利益確定売り優勢の地合いに
 2.米株市場に上昇一服感、東京市場は利食い圧力が継続
 3.半導体や自動車株などに下落目立ち、全体押し下げる
 4.日米中銀の政策決定会合を控え、様子見ムード拭えず
 5.売買代金首位のレーザーテク大幅安、ディスコも軟調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比64ドル安と反落した。米EU貿易合意が支えも主力株の一角に利益確定売りが優勢となった。

 東京市場では、リスク回避ムードの強い地合いで、日経平均株価は下値を探る動きが続いた。一時下げ幅は400円以上となる場面もあったが、大引けはやや下げ渋る展開となった。

 29日の東京市場は、朝方から一貫して軟調に推移、4万円トビ台で売り物をこなす展開に終始した。前日は欧州株市場で主要国の株価が総じて弱かったことや、米国株市場でもNYダウが反落するなど買い疲れ感が出ており、東京市場でもこの流れに追随した格好だ。日経平均は前日まで2営業日で800円以上下落していたことで、目先押し目買いの動きもみられたが、利食い売り圧力がそれを上回った。半導体関連の値がさ株が売られたことで日経平均が押し下げられたほか、自動車株も目先筋の見切り売りが目立つ状況となった。今週は日米で金融政策決定会合が開かれることや、米中閣僚会議の行方を見守りたいとする思惑なども上値を押さえる要因となっている。プライム市場の売買代金は4兆円台にかろうじて乗せたものの低水準で、投資家の見送り姿勢を反映した。

 個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が大幅安で下値模索が続いたほか、売買代金2位のディスコ<6146>も軟調。アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>も冴えない。トヨタ自動車<7203>が売りに押され、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも弱い。コマツ<6301>が安く、キーエンス<6861>も見送られた。さくらインターネット<3778>がストップ安に売り込まれ、ヤクルト本社<2267>、プリマハム<2281>の下落も目立つ。

 半面、フジクラ<5803>が買われ、古河電気工業<5801>も堅調。SCREENホールディングス<7735>が頑強な値動きをみせ、リクルートホールディングス<6098>もしっかり。野村総合研究所<4307>が活況高に買われた。エンプラス<6961>が急騰で値上がり率トップ。第一工業製薬<4461>、日本車輌製造<7102>が値を飛ばし、システムリサーチ<3771>も大きく水準を切り上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、野村総研 <4307>、良品計画 <7453>、コナミG <9766>、大塚HD <4578>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、TDK <6762>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約138円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油・石炭、(3)サービス業、(4)非鉄金属、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)卸売業、(2)銀行業、(3)食料品、(4)化学、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△ウェリタス <130A> [東証G]
 「RNAの機能を制御する化合物のスクリーニング方法」が米国特許査定を受領。
△情報戦略テク <155A> [東証G]
 サイバーセキュリティーサービスを提供開始。
△南海辰村 <1850> [東証S]
 4~6月期経常77%増益で受注高27%増。
△トランスGG <2342> [東証G]
 rasH2マウスを用いた新たな発がん性評価系構築で共同研究契約締結。
△野村総研 <4307> [東証P]
 4~6月期最終利益17%増。
△一工薬 <4461> [東証P]
 26年3月期営業利益予想を上方修正。
△SBIリーシ <5834> [東証G]
 4~6月期最終92%増益・進捗率3割台で評価。
△川岸工 <5921> [東証S]
 25年9月期営業利益予想を一転増益へ上方修正し配当予想を増額へ。
△日車両 <7102> [東証P]
 今期経常を19%上方修正。
△アルメディオ <7859> [東証S]
 CNFに関する特許取得。

▼さくらネット <3778> [東証P]
 26年3月期業績予想を下方修正。
▼SANEI <6230> [東証S]
 4~6月の利益振るわず。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エンプラス <6961>、(2)一工薬 <4461>、(3)日車両 <7102>、(4)システムリサ <3771>、(5)野村総研 <4307>、(6)大同特鋼 <5471>、(7)メタウォータ <9551>、(8)野村マイクロ <6254>、(9)宝&CO <7921>、(10)PRTIME <3922>。
 値下がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)レーザーテク <6920>、(3)ACCESS <4813>、(4)杉本商 <9932>、(5)ヤクルト <2267>、(6)SBI <8473>、(7)トーメンデバ <2737>、(8)プリマ <2281>、(9)コマツ <6301>、(10)Jディスプレ <6740>。

【大引け】

 日経平均は前日比323.72円(0.79%)安の4万0674.55円。TOPIXは前日比22.09(0.75%)安の2908.64。出来高は概算で16億740万株。東証プライムの値上がり銘柄数は585、値下がり銘柄数は970となった。東証グロース250指数は751.02ポイント(11.68ポイント安)。

[2025年7月29日]


株探ニュース

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