●論点解説原油、ロシア産石油購入国への制裁始まる=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 ロシア産の供給不安が織り込まれている。ウクライナ停戦交渉が停滞していること
で、トランプ米大統領はロシアへの二次制裁を警告している。このままロシアの対応が
みられない場合には、ロシア産石油の購入国に対して100%の関税を課すとしてい
る。米中通商協議でもこの問題が取り上げられたことが確認されているが、インドに対
する関税が25%と他国と比べて高めに設定されたことも、インドがロシア産石油を購
入している影響と解説されている。中国やインドがロシア産石油の購入を大幅に削減す
れば、国際原油需給には大きなゆがみが生じる可能性がある。中国はエネルギー主権を
損なう動きとして対応しない意向を示しているが、実際に100%といった関税を通知
された際に、無視し続けることができるのかは不透明感が強い。現時点で何か供給環境
に大きな変化が生じている訳ではないが、供給リスクが意識されやすくなっている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。