●論点解説金、FRB独立性を巡る懸念=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米金利低下、ドル安圧力が一服したが、金相場は堅調地合を維持している。直近安値
3300ドル水準から大きく切り返しているが、強気のマーケット環境が維持されてい
る。米利下げ期待の強化に加えて、クグラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の後
任人事が注目を集めている。トランプ大統領は次期FRB議長含みでベッセント財務長
官に打診した模様だが、同長官は財務長官の職を続ける意向で事態したと大統領から報
告されている。あとは、ウォーシュ元FRB理事、ハセット国家経済会議(NEC)委
員長が有力視されているが、いずれにしても利下げに積極的な人物が送り込まれること
への警戒感が強い。金融政策に関する能力ではなく、トランプ大統領の意向に従うか否
かがFRB理事人事の基準になっていることは、安全資産である金に対する投資ニーズ
を高めやすい。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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