シカゴ大豆市況=続落、米産地の理想的な天気や米中通商協議の進展無しで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/08    973.75      977.50      962.00      961.50      - 7.50
   2025/09    970.50      976.25      962.00      965.50      - 6.00
   2025/11    990.00      995.25      981.25      984.50      - 6.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       194,642         176,108         852,135  (+ 4,613)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月12日〜8月16日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は続落。終値の前営業日比は7.00〜5.50セント安。中心限月の11月限
は6.25セント安の984.50セント。
 米産地では生育に理想的な天気が広がり、日増しに豊作観測が強まっているうえ、
期待されていた米中通商協議に進展がまだ見られていないことが失望売りを呼び、軟調
となった。
 シカゴ大豆11月限は990セントで取引を開始した後に値位置をきり上げ、その後
は欧州の時間帯を終えるまで概ね992.5セントを下値支持線としてもちあった。米
国の時間帯を迎えると地合いを引き締めて995.25セントの高値に達したが、高値
では売り込まれて値位置を切り下げ一時は981.25セントの安値まで下落。終盤に
は買い戻す動きが見られたが戻りは限られた。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、最高気温が26〜32℃とコーンと大豆の生育に理想的な天気が
続いている。中西部北部では散発的な降雨または雷雨が発生し、土壌水分も十分な量を
維持。
 今後、プレーンズ北部および中西部北部では雨がちな天気が続くほか、一部では雹や
強風が発生する可能性がある。週末から11日にかけて熱波が戻ってくるだろう。
 8月11〜15日は気温は全国的に平年並〜平年を上回り、雨量は平年以下〜平年並
が見込まれる。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは南部を中心に熱波が広がっている。ハイプレーンズ中部以南の地域で
は最高気温は37℃に達した。一方のプレーンズ北部では、ネブラスカ州及びサウスダ
コタ州で朝方に雷が発生したほか穏やかな暑さとなっている。
 一方の南部ではほとんどの地域で雨がようやく止み、現在降雨となっているのは大西
洋沿岸南部とメキシコ湾岸地域に限られている。

 大豆製品は、大豆粕は軒並み下落、大豆油は期近の主要限月は小幅安となったが、他
は小高く終了。大豆粕は大豆の軟調に追随安となったが、大豆油は将来的な需給引き締
まり観測が買い支え要因になった。
 大豆粕12月限は前日比3.60ドル安の281.90ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは最高気温が26〜32℃とコーンと大豆の生育に理想的な天気
 が続く。
・中西部北部では散発的な降雨または雷雨が発生し、土壌水分も十分な量を維持。
・プレーンズでは南部を中心に熱波が広がる。

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