シカゴコーン市況=総じて小幅続落、米豊作見通しが重石となり安値更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    381.00      381.25      375.00      379.75      - 1.75
  2025/12    402.00      402.00      396.75      401.25      - 0.75
  2026/03    419.75      420.00      414.75      419.25      - 0.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       394,308         429,741        1,617,501 (+ 23,618)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(8月1日までの週)
 生産量:日量108万1000バレル(前週比 1万5000バレル減)
 在 庫: 2375万6000バレル(前週比96万バレル減)
*米気象庁発表の6−10日予報(8月12日〜8月16日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて小幅続落。終値の前営業日比は1.75セント安〜0.75セント
高。中心限月の12月限は0.75セント安の401.25セント。期近6本が一代安
値を更新。

 米産地の良好な生育が引き続き重石となった。この日も一代の安値を更新する場面が
見られ、12月限は中心限月のつなぎ足としては24年8月以来となる400セント割
れを示現。売り警戒感から買い戻されたものの戻りは限られた。
 シカゴコーン12月限は402セントで取引を開始したが、これがこの日の高値とな
った。その後は材料織り込みから模様眺めの雰囲気が強まり400.25〜402セン
トの限られたレンジ内での高下が続いていたが、米国の時間帯に軟化し一時は396.
75セントと一代の安値に達した。終盤に買い戻されて400セント台を回復したが、
プラスサイドには及ばなかった。
 米エネルギー省が発表した8月1日までの週におけるエタノール生産量は、前週よ
り1万5000バレル減少した108万1000バレルだった。同日時点の在庫は96
万バレル減少した2375万6000バレルだった。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、最高気温が26〜32℃とコーンと大豆の生育に理想的な天気が
続いている。中西部北部では散発的な降雨または雷雨が発生し、土壌水分も十分な量を
維持。
 今後、プレーンズ北部および中西部北部では雨がちな天気が続くほか、一部では雹や
強風が発生する可能性がある。週末から11日にかけて熱波が戻ってくるだろう。
 8月11〜15日は気温は全国的に平年並〜平年を上回り、雨量は平年以下〜平年並
が見込まれる。
 シカゴ小麦は総じて小反発。米小麦産地での収穫進行に伴う供給増加観測が引き続き
重石となり、12月限は一代の安値を更新する動きが見られたが、7月29日以降、一
代の安値を更新する場面が続き525セントに達したことで売り警戒感が強まって買い
戻された。期先の27年5、7月限を除く全限月が一代安値を更新。
 中心限月の12月限は前日比0.75セント高の529.25セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは南部を中心に熱波が広がっている。ハイプレーンズ中部以南の地域で
は最高気温は37℃に達した。一方のプレーンズ北部では、ネブラスカ州及びサウスダ
コタ州で朝方に雷が発生したほか穏やかな暑さとなっている。
 一方の南部ではほとんどの地域で雨がようやく止み、現在降雨となっているのは大西
洋沿岸南部とメキシコ湾岸地域に限られている。
今日の材料
・コーンベルトでは最高気温が26〜32℃とコーンと大豆の生育に理想的な天気
 が続く。
・中西部北部では散発的な降雨または雷雨が発生し、土壌水分も十分な量を維持。
・プレーンズでは南部を中心に熱波が広がる。
・8月1日までの週におけるエタノール生産量は、前週より1万5000バレル減少
 した108万1000バレル。

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