金・銀午前=金が続伸、現物高や円高一服で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て
現物相場の押し目を買われたことや円高一服を受けてプラスサイドに転じた。銀の商い
は成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が24〜58円高、金ミニが28.5円
安〜20.5円高、ゴールドスポットが328円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が1万7005枚、金ミニが4828枚、ゴール
ドスポットが506枚、銀が0枚。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金は利食い売りが圧迫要因になった。金ETF(上場投信)から投資資金が流出し
た。一方、米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げ観測などを受けてドル安に振れた
ことが下支えになった。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、関税措置で米国
のインフレ率が押し上げられ続けるかは分からないものの、米経済の減速を受け、米F
RBは近い将来に利下げを実施しなければならない可能性があると述べた。
 トランプ米大統領は、インドがロシア産原油を直接または間接的に輸入しているとし
て、インドからの輸入品に25%の追加関税を課す大統領令に署名した。これまでに発
表している25%の相互関税に上乗せされ、インド輸入品に対し最大50%の関税が課
されることになる。追加関税は7日から21日後に発効する。一方、ウクライナのゼレ
ンスキー大統領は、米大統領と電話会談を行い、ロシアを訪問した米政権のウィットコ
フ中東担当特使について協議したと明らかにした。欧州諸国の首脳もこの電話会談に参
加したという。
 金先限は1万6188円まで上昇した。ドル建て現物相場の押し目を買われたことや
円高一服が支援要因になった。円相場は1ドル=147円台前半で円高が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、利食い売りが圧迫要因にな
ったが、ドル安を受けて下げ一服となった。アジア市場では、朝方の3370.06ド
ルから、押し目を買われた。
 午前11時現在、金が3382.24ドル、銀は3793セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3376.99ドル、銀が3784セント。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。