シカゴコーン市況=揃って反落、米生産量予測の上方修正観測が重石に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    384.00      389.25      382.00      382.75      - 1.75
  2025/12    406.75      411.00      404.25      405.50      - 1.50
  2026/03    424.50      427.75      422.00      423.00      - 1.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       429,009         417,790        1,601,364 (- 12,696)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月14日−8月18日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並み〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
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 コーンは揃って反落。終値の前営業日比は2.25〜0.50セント安。中心限月の
12月限は1.50セント安の405.50セント。
 米農務省(USDA)が大口成約を発表したことを受けて上伸し、12月限は一時、
今月4日以来の水準まで浮上する場面も見られた。だが12日に発表されるUSDA月
例需給報告での米25/26年度生産量予測の上方修正観測を受けて転売が広がり、軟
調となった。

 12月限は406.75セントで取引を開始。アジアの時間帯は407セント台の限
られたレンジ内で高下し、欧州の時間帯に軟化したが米国の時間帯を迎えると大口成約
が手掛かりとなって浮上し411セントの高値を付けた。その後は引けにかけて転売に
値を沈めこの日の安値圏で終了。

 米農務省(USDA)はこの日、2025/26年度積み、仕向地不明でコーン12
万5000トンの成約があったことを発表した。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトは寒冷前線が接近するなか、気温が上昇。ミズーリ州では最高気温は
38℃まで上昇。ただ、中西部のその他の地域では穀物にストレスを与える程度まで
気温が上昇していない。
 プレーンズおよび中西部では寒冷前線が通過中で、一部では気温が上昇しているが
概ね夏穀物の生育に適した気温が続くだろう。また、今後5日間はプレーンズ、中西部
北部では雨がちな天気が見込まれる。
 8月13〜17日の気温、雨量は共に全国的に平年並〜平年を上回る見通し。
 シカゴ小麦は反落。米産地で豪雨による被害発生の可能性が伝えられたうえ、コーン
が浮上したことに追随して今月4日以来の水準まで浮上する場面も見られた。しかし、
週末や12日の米農務省(USDA)月例需給を前にした転売が見られ、値を落とし、
マイナスサイドで終了。
 中心限月の12月限は前日比4.00セント安の535.00セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、モンタナ州及びダコタ州では豪雨となり、一部のコーン、大豆、春
小麦に被害が発生した可能性がある。
 南部ではフロリダ半島を含む南東部で不安定な天気となる一方、メキシコ湾岸西部で
は熱波が広がっている。
今日の材料
・コーンベルトは寒冷前線が接近するなか、気温が上昇。
・プレーンズおよび中西部では概ね夏穀物の生育に適した気温が続く。
・今後5日間はプレーンズ、中西部北部では雨がちな天気が見込まれる。
・2025/26年度積み、仕向地不明でコーン12万5000トンの輸出成約
 =USDA。

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