[今日の視点]貴金属=軒並み下落、金はNY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み下落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがドル建て現物相場の下落を受け
て軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は43.73ドル安
の3346.02ドル、銀が78セント安の3760セント、プラチナが12.60ド
ル安の1326.20ドル、パラジウムは13.02ドル安の1142.48ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=148.18/20円で、前営業日の
大引け時点から0.77円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万6067円前後、銀は177.5円前後、プラチナ
は5810円前後、パラジウムは5500円前後。
【NY金は米金輸入の混乱回復やドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場は、米金輸入の混乱回復やドル高を受けて売り優勢となった。
 金は米金輸入の混乱回復やドル高が圧迫要因になった。米国がスイスの精錬所に対し
て金輸入に関税を課すとしたが、ホワイトハウスは誤情報として正すための大統領令を
出すと発表した。トランプ米大統領は、「金(ゴールド)には関税はかからない!」と
投稿した。また12日の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えてドル高に振れたこ
とも圧迫要因になった。
 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は15日に米アラスカ州で会談する。欧
州首脳は 13日に オンライン形式で会合を開き対応を協議する。会合にはウクライナ
のゼレンスキー大統領も参加する。ゼレンスキー氏も交えた 欧州首脳と 米正副大統領
とのオンライン協議も13日に実施する。
 銀はきのうの海外市場は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
【プラチナは買い戻しが下支え】
 プラチナはきのうの海外市場では、金軟調につれ安となったが、買い戻されて下げ一
服となった。
 プラチナは買い戻しが下支えになった。米国の相互関税の発動や12日の米消費者物
価指数(CPI)の発表を控えてドル高に振れたことが圧迫要因になったが、買い戻さ
れて下げ一服となった。戻り場面で売り方に回った実需筋の買い戻しが入った。一方、
トランプ米大統領は中国に課す関税措置の一部停止措置を90日間延長する大統領令に
署名した。
<今日の予定>
・政策金利公表(オーストラリア準備銀行)
・英雇用統計 2025年7月(国立統計局)
・独景況感指数 2025年8月(ZEW)
・米消費者物価指数 2025年7月(労働省)
・米財政収支 2025年7月(財務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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