株価指数先物【寄り前】 4万3000円水準での底堅さを見極め

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 43140 -230 (-0.53%)
TOPIX先物 3082.0 -16.5 (-0.53%)
シカゴ日経平均先物 43145 -225
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)に加えて、13日にはベッセント米財務長官が、米連邦準備理事会(FRB)は9月に利下げを再開する可能性が高いとの認識を示したことが材料視された。ディフェンシブ株や消費関連株などを中心に買われ、S&P500指数、ナスダック指数は連日で最高値を更新した。

 S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、医薬品・バイオテクノロジー、保険が上昇した一方で、食品・生活必需品小売、ソフトウエア・サービス、メディアが下落した。NYダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループ、ナイキ、メルク、シャーウィン・ウィリアムズ、ホーム・デポが買われた。半面、ウォルマート、マイクロソフト、シスコシステムズ、エヌビディアが軟調。

 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比225円安の4万3145円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比80円高の4万3450円で始まった。直後につけた4万3480円を高値に軟化し、米国市場の取引開始後には4万3040円まで下げる場面もみられた。ただし、4万3000円は割り込まず、終盤にかけては4万3100円~4万3150円辺りで保ち合い、4万3140円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。前日まで6営業日続伸で3000円超上昇したこともあり、過熱を冷ます一服として受け止められそうだ。ナイトセッションでは4万3000円をキープしたことで、同水準での底堅さを見極めながらの、押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。

 ただし、切り上がりをみせているボリンジャーバンドの+2σと+3σでのレンジ内で推移しているが、+2σは4万2980円に位置しており、同バンドを割り込んでくると短期的なショートを誘う形になろう。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の2倍となる0.5%の利下げ期待が織り込まれてくると考えられる一方で、目先的なピーク感が意識される可能性がありそうだ。

 上昇ピッチが速かったこともあり、いったん調整に入ると下へのバイアスが強まるだろう。そのため、オプション権利行使価格の4万2500円から4万3500円辺りのレンジを想定する。もっとも、4万3000円処で底堅さがみられる局面では、押し目待ち狙いのロングが入りやすいほか、ショートカバーも強まるとみておきたい。

 13日の米VIX指数は14.49(12日は14.73)に低下した。一時14.30まで下げており、昨年12月下旬以来の水準まで低下する場面もみられた。そのため、リスク選好に向かわせやすいだろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.99倍に上昇した。一時14.01倍をつけており、200日移動平均線(13.99倍)を上回る場面もあった。7月は13.95倍から14.10倍辺りでの保ち合いが続いていたため、いったんはリバランスに一巡感がみられそうである。ただし、レンジを突破してくるようだと、6月30日につけた14.24倍が射程に入るため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株にらみとなりそうだ。

株探ニュース

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