大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 43370 -100 (-0.23%) TOPIX先物 3105.5 -8.5 (-0.27%) シカゴ日経平均先物 43445 -25 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 15日の米国市場はNYダウが上昇した一方で、 S&P500、ナスダックが下落。7月の米小売売上高は前月比0.5%増となり、6月分は0.9%増と速報値の0.6%増から上方修正された。8月のニューヨーク連銀製造業景況指数はプラス11.9に上昇し、市場予想を大幅に上回った。ただし、8月のミシガン大消費者態度指数が58.6に低下したことが重荷になった。 また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領との首脳会談の結果を見極めたいとするムードのほか、トランプ大統領が半導体関税を近く公表すると伝えられたことが警戒される場面もみられた。 S&P500業種別指数はヘルスケア機器・サービス、医薬品・バイオテクノロジー、電気通信サービスが上昇した半面、銀行、半導体・同製造装置、自動車・同部品の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社による株取引が明らかになったユナイテッドヘルス・グループが大幅高になったほか、セールスフォース 、アムジェン 、メルク が堅調。一方で、シスコシステムズ 、スリーエム 、キャタピラー 、ゴールドマン・サックス・グループ が下落。 シシカゴ日経平均先物清算値は大阪比25円安の4万3445円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比30円安の4万3440円で始まった。4万3300円辺りから4万3500円手前水準での保ち合いが続き、米国市場の取引開始後には4万3250円まで下げる場面もみられた。終盤にかけて4万3500円とプラス圏を回復する場面もみられたが、膠着感の強い展開のなか、4万3370円でナイトセッションの取引を終えた。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。ナイトセッションは概ね4万3300円~4万3500円辺りの狭いレンジでの推移だった。足もとで拡大傾向をみせているボリンジャーバンドの+2σと+3σによるレンジを継続しているが、4万3510円まで切り上がってきた+2σを下回っての推移となった。同バンドでの攻防が意識されるなかで、上値の重さが意識されてくるようだと、短期的なショートを誘う形になりそうである。 +2σが抵抗に変わるようだと、+1σ(4万2290円)とのレンジに移行する。一方で、+2σ水準で底堅さがみられると、4万4740円まで切り上がってきた+3σとのレンジが意識されることになるだろう。そのため、オプション権利行使価格の4万3500円を中心とした上下の権利行使価格である4万3250円から4万3750円辺りのレンジを想定する。 15日の米VIX指数は15.09(14日は14.83)に上昇した。先週は13日に14.30まで低下し、昨年12月以来の水準まで下げている。今週はジャクソンホール会議やトランプ大統領の半導体関税を控えて上昇する可能性があるが、25日移動平均線(16.25)辺りまでの上昇は想定内であり、リスク選好に向かいやすいだろう。 先週末のNT倍率は先物中心限月で13.95倍(14日は13.93倍)に上昇した。14日には200日線(13.98倍)を突破し、一時14.05倍まで上昇する場面もみられた。14.00倍台回復でいったんは達成感も意識されやすく、トランプ関税に対する警戒からハイテク株の弱さが目立つ局面では、NTショートに振れそうである。 株探ニュース
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