NY原油市況=反発、ウクライナ和平に欧州は消極的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     63.00       63.79       62.18       63.42        + 0.62
  2025/10     62.19       63.01       61.45       62.70        + 0.72
  2025/11     61.49       62.42       60.99       62.16        + 0.69
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              727,789             1,954,390    ( - 11,969)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     224.03    + 1.53
                            2025/10     223.71    + 1.56
         改質ガソリン       2025/09     209.87    + 2.62
                            2025/10     193.69    + 2.82
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.62〜
0.72ドル高。その他の限月は0.47〜0.69ドル高。
 15日の米露首脳会談を経てウクライナでの停戦や早期和平期待が高まった反面、ウ
クライナのゼレンスキー大統領の訪米に合わせて、欧州連合(EU)の首脳らがワシン
トンに急遽詰めかける格好となり、ウクライナ停戦を巡る不透明感が強まった。英独仏
のほか、イタリア、フィンランド、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)
の首脳らがトランプ米大統領との会談に出席した。
 ウクライナ戦争におけるロシアの勝利を認め、停戦条件の土台であるウクライナ領土
を割譲することにトランプ米大統領は前向きだが、欧州は強く反対しており、ゼレンス
キー大統領もEU首脳らの方針に従う見通し。トランプ米大統領は早期合意を模索して
おり、ウクライナに停戦合意を促す構えで、1週間以内にプーチン大統領とゼレンスキ
ー大統領の会談開催を目指すとしているものの、欧州やNATOの介入もあって米国と
ロシア、ウクライナの三者会談の早期実施は不透明。
 時間外取引で10月限はプラス圏で推移する時間帯が多かったが、通常取引開始にか
けて売りが強まると61.45ドルまで下落。ただ、その後は売りが巻き戻され、
63.01ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・終戦に向けてロシアはウクライナ東部からのウクライナ軍撤退を要求=ロイター
・ロシアはクリミア半島に関するロシアの主権の承認を要求=同上
・米大統領が欧州首脳らとの会談を一時停止し露大統領に電話=独ビルト紙
・ウクライナはドルジバ・パイプラインを完全に破壊=報道
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