シカゴコーン市況=総じて小幅高、クロップツアーを受け模様眺めに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    383.00      384.75      379.25      383.00      - 0.75
  2025/12    404.50      408.00      401.25      406.50      + 1.25
  2026/03    421.75      425.25      418.75      424.25      + 1.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       319,979         375,746        1,557,370 (+  314)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(8月14日までの週)
 コーン:105万0715トン(前週改定値:105万0715トン)
 小 麦: 39万5240トン(前週改定値: 41万4865トン)
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*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告(8月17日までの週)
 コーン:シルキング:97%(前週94%、前年97%、平年98%)
     ド  ウ :72%(前週58%、前年72%、平年73%)
     デ ン ト:27%(前週14%、前年28%、平年26%)
     成  熟 : 3%(前週 — 、前年 4%、平年 3%)
     「良」以上:71%(前週72%、 前年67%)
     「劣」以下: 8%(前週 7%、 前年11%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月24日−8月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
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 コーンは総じて小幅高。終値の前営業日比は0.75セント安〜2.00セント高。
中心限月の12月限は1.25セント高の406.50セント。
 18日から行われているプロファーマ—のクロップツアーを受け、模様眺めの雰囲気
が強まるなか狭いレンジ内での高下にとどまった。すでに米農務省(USDA)月例需
給報告で生産量の大幅見通しが示され、市場では大豊作を織り込んでいることも様子見
の雰囲気を強める要因になった。

 12月限は404.50セントで取引を開始した後に値位置を落とし、欧州の時間帯
を終えるまでは始値を上値抵抗線とする低迷となり、この間に安値となる401.25
セントを記録。米国の時間帯を迎えると408セントの高値に達し、その後は高値圏で
もちあったまま引けを迎えた。
 USDAによると、米国の8月14日時点の週間輸出検証高は105万0715トン
で前週の152万2561トンを下回った。一方の累計は6421万9596トン
で前年同期の5016万0735トンを約28%上回っている。
 USDAによると8月17日時点のコーンのシルキング率は97%で前年の97%、
平年の98%とほぼ同率だった。またドウ率は72%で前年と同率で平年の73%を
やや下回った。デント率は27%で前年の28%は下回ったが平年の26%はわずかに
上回った。また、成熟率は3%で前年の4%をやや下回ったが平年と同率だった。
 一方の作柄のうち良以上の比率は71%で前週より1%低下したが良好を維持。劣以
下の比率は8%で前週から1%上昇。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは中西部北部では週末に降雨や雷雨が発生したが、週が明けても引き
続き不安定な天気となっている。また、北部では最高気温が20℃前後にとどまる一
方、南部では最高気温が34℃前後に達するなど、南北で大きな気温差が見られてい
る。

 今後数日は雨がちな天気が続き、中西部では局地的にまとまった雨量を伴う降雨が
見込まれる。8月23〜27日は中西部の気温は平年を下回る見込み。一方の雨量は
米国の多くの地域で平年並〜平年を上回るだろう。
 シカゴ小麦は軒並み反落。米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を下回
ったことや、ドル高が重石となった。米プレーンズ産地での収穫進行観測も上値を抑制
する要因になった。日中取引後に発表された作柄報告で春小麦の収穫率は平年並みの
36%とされたほか、作柄のうち良以上の比率は前週から1%上昇の50%となった。
 12月限は前営業日比2.00セント安の525セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは暖かななか概ね降雨は発生しておらず、穀物の成熟や農作業が進行し
ている。南部では乾燥した天気が続き土壌水分の乾燥が進んでいる。
 米国南部では、概ね高温多湿となっているが、大西洋沿岸中部では気温が低下。気温
が上昇するなか降雨の発生は無く、コーン・大豆を含めた穀物の成熟や収穫に適した天
気となっている。
今日の材料
・米コーンベルトでは中西部北部では週末に降雨や雷雨が発生したが、週が明けても
 不安定な天気が続く。
・米コーンベルト南北で大きな気温差が見られる。
・今後数日、米中西部では局地的にまとまった雨量を伴う降雨発生へ。
・8月14日時点の週間輸出検証高は105万0715トンで前週の152万2561
 トンを下回る。
・8月17日時点のコーンのシルキング率は97%で前年の97%、平年の98%と
 ほぼ同率。
・ドウ率は72%で前年と同率で平年の73%をやや下回る。
・デント率は27%で前年の28%は下回ったが平年の26%はわずかに上回る。
・作柄のうち良以上の比率は71%で前週より1%低下したが良好を維持。
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