●短期見通し穀物、コーンは徐々に下げ渋りへ=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、産地の豊作環境が上値を圧迫する展開が続く。今季はホット・アン
ド・ドライは実現していない。ただし、米農務省(USDA)の在庫見通し引き上げで
も値崩れは回避し、今季の底値を確認する局面になる見通し。18〜21日にPro
Farmerのクロップツアーが予定されていることがイベントリスクになる。ここで
も豊作見通し急落が見送られると、底入れ感が強化される見通し。良好な輸出環境が安
値限界を意識させる。
 大豆は、産地天候は安定しており、天候リスク織り込みの必要性は乏しい状態が続い
ている。ホット・アンド・ドライは実現せず、このまま収穫期に向かうことで、豊作見
通しに上値を抑えられよう。クロップツアーでも豊作環境が確認される見通し。米農務
省(USDA)需給報告で在庫見通しが引き下げられたことはポジティブだが、輸出需
要の弱さもあって、修正高の域に留まろう。1100セント台にレンジを切り上げてい
く見通しにはなく、1000セントを挟んでの攻防が続く見通し。米中通商協議に進展
がみられると、下げ一服感が強まる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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