英CPI、英中銀を不快なトレードオフに直面させる=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入って、ポンドドルは下げが一服しており、1.34ドル台半ばで推移している。上値が次第に重くなっているものの下押す気配まではなく、21日線の上はしっかりと維持している状況。

 本日は7月の英消費者物価指数(CPI)が発表になり、総合指数は前年比3.8%上昇と予想を若干上回った。エコノミストからは、英CPIの予想を上回る上昇を、英国家統計局(ONS)がデータを例年よりも遅く収集し、学校の夏休みと重なったためだと説明している。

 航空運賃と海運運賃は、7月下旬に需要が回復するため、価格変動がより大きくなる傾向がある。実際、航空運賃は前月比で驚異的な30%の上昇となり、2001年以降で最も高い月間上昇率を記録している。この状況は今後1カ月程度で解消される可能性が高いが、さらなる上昇の余地も残されているとも述べた。

 エコノミストはこの状況は、英中銀を不快なトレードオフに直面させていると指摘。高止まりする物価上昇と鈍い労働市場の間でバランスを取らなければならない状況にある。

GBP/USD 1.3455 GBP/JPY 198.15 EUR/GBP 0.8664

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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