●週間見通し穀物、材料出尽くしで下値固める展開へ=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週のトウモロコシ相場は、安値修正の動きが優勢だった。PRO FARMERの
クロップツアーでは良好な生産環境にあることが確認されているが、改めてトウモロコ
シ相場を大きく売り込んでいくような動きは見送られている。ネガティブ材料の出尽く
し感が強く、400セント水準で下値をサポートされた。良好な輸出成約環境が続いて
いることもポジティブ。大きな値動きではないが、押し目買いやショートカバーを入れ
る動きも下値を支えた。大豆も1000セント前半での保ち合いを経て、1050セン
トを上抜く展開になった。
 今週のトウモロコシ相場は、底入れを打診する展開になろう。豊作環境の値下がりが
一巡しつつあり、今季の安値を出し終わったのかを打診する局面が想定される。クロッ
プツアーでの値崩れは回避される一方、このまま良好な輸出環境が維持されると400
セント水準が支持線として確認されやすい。大きく上昇するテーマは欠いているが、ま
ずは下値を固める展開を想定したい。持高調整が促されると、修正高に発展するリスク
は従来よりも高めになる。
 予想レンジは、トウモロコシが400〜430セント、大豆が1030〜1100セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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