[8月25日からの展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 8月18日〜8月22日 <国内> 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週比 26年01月限 319.5 322.9(18) 310.0(20) 316.8 - 2.7 RSS先限 318.0 320.0(18) 318.0(18) 318.0 0.0 TSR20 250.0 250.0(18) 250.0(18) 250.0 0.0 上海1月限 15815 16275(19) 15505(20) 15625 - 550 ======================================= 東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 148.43円 前週末比 1.31 円安 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週までのレビュー】上値を追って買う材料が見当たらない一方で、下値を積極的に 売り込む材料もないことから、315〜325円前後でのレンジ相場が形成されると予 想した。ただ、直近の株高の修正などから、レンジから放れるとすれば、下方向とし た。 【弱持ち合い】 JPXゴムRSS3号の活発限月1月限は、315〜325円前後から310〜3 20円前後にレンジを切り下げた。現状、下値を積極的に売り込むほどの材料は見当た らない。このため、目先はレンジで弱持ち合いとなるとみる。ただ、日銀の利上げ観測 の高まりや、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長からタカ派発言が出ると株 価が急落し、商品安に繋がる。下方リスクには、引き続き注意を払いたい。 なお、中長期的には、世界的な景気減速懸念がある一方で、天然ゴムの供給不安が見 られない。需給は徐々に緩和し、レンジが切り下がる可能性が高いとみる。 【産地相場は安値圏でもみ合い】 8月に入りレンジ相場の下限から下放れつつある産地相場だが、現状は安値圏でのも み合いが続いている。8月21日のタイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡し のオファー価格は、前営業日比変わらずの70.65バーツが提示されている。 タイオファーは、6月6日以降、72〜73バーツ台を中心として値動きが続いてい たが、8月1日に71バーツ台に下落すると、その後は70〜71バーツ台での取引が 続いている。現状、70バーツ割れは回避されているが、今年の産地の天候は例年通り が見込まれる。天然ゴムは、秋に増産期に入ることから、今後、売り圧力が強まる可能 性がある。 【上海ゴム1月限は1万5500元に注目】 上海ゴムの中心限月の1月限は、上げ一服となっている。中心限月の1月限は、7月 28日から6営業日連続陰線となり、8月4日には1万5075元まで下落した。その 後、一目均衡表の雲の上限が支持となり、反発を開始すると、13日には1万5960 元まで水準を引き上げた。ただ、節目の1万6000元を前に上値では売り圧力が強ま り、14日の夜間取引では、1万5585元まで一時下落した。再度地合いを引き締 め、19日に1万6020元まで上昇したが、再度、売りを浴び、1万5470元まで 急落した。その後は1万5600〜1万5800元前後で取引されている。目先、節目 の1万5500元の攻防に注目したい。同水準で支持されれば、再度、1万6000元 を試すだろう。一方、同水準を割り込むと、売り圧力が強まり、4日の安値1万507 5元を目指すとみる。 【東京ゴム活発限月の1月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の1月限は、やや売り優勢となっている。8月に入ってか らの値動きを確認すると、8月4日に311.6円まで下落。6日に324.9円まで 戻したが、325円の手前では戻り売りを浴び、7日には薄商いの中、305.3円ま で急落した。だが、すぐに戻すと14日には325.9円まで水準を引き上げた。その 後、徐々に上値が重くなり、20日には310.0円まで軟化、その後は310〜32 0円前後のレンジ相場を形成しつつある。 売りが先行すれば20日の安値310.0円が最初の関門。同水準を割り込むと、7 日の安値305.3円や節目の300円を試しそうだ。一方、買い優勢となれば、14 日の高値の325.9円がポイントになりそうだ。同水準を突破すれば、節目の330 円や7月28日の高値334.6円を意識した展開になるとみる。 【今週の注目ポイント】 引き続き株価に注目したい。ゴム独自の材料に乏しい中、株式市場の影響を受けやす い状況となっている。直近の日経平均株価をみると、19日に史上最高値を更新後、調 整安となっているが、依然として高値圏に位置している。その一方、総務省が22日発 表した7月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月比3.1%上昇となり、 6月の3.3%上昇から伸び率は鈍化したが、依然として3%超となっている。日銀の 利上げに動くとの見方が強まれば、株安から商品安に繋がる可能性が高いので注意した い。 【相場予想レンジ】 8月25〜29日のJPXゴムRSS3号1月限の中心レンジ予想は305〜330 円前後。テクニカルの支持線は310円(節目)、抵抗線は325.9円(8月14日 高値)。 <当面の予定(イベント・経済統計)> 25日 ●英国(サマー・バンク・ホリデー) 独景況感指数 2025年8月(ifo) 米新築住宅販売 2025年7月(商務省) 26日 米耐久財受注 2025年7月速報値(商務省) 米ケース・シラー住宅価格指数 2025年6月(S&P) 米消費者信頼感指数 2025年8月(カンファレンスボード) 27日 中国工業利益 2025年7月(国家統計局) 28日 米国内総生産 2025年4-6月期改定値(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米中古住宅販売仮契約指数 2025年7月(全米不動産協会) 29日 労働力調査(失業率) 2025年7月(総務省) 鉱工業生産指数 2025年7月速報(経済産業省) 小売業販売額 2025年7月速報(経済産業省) ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所) 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所) 独雇用統計 2025年8月(連邦雇用庁) 独消費者物価指数 2025年8月速報(連邦統計庁) 米個人所得・支出 2025年7月(商務省) 米卸売在庫 2025年7月速報値(商務省) シカゴ購買部協会景気指数 2025年8月(シカゴ購買部協会) 米消費者信頼感指数 2025年8月確報値(ミシガン大) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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