●週間見通し金、FRB利下げ見通しで底固い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は3400ドル水準で売買が交錯する展開になった。22日にパウエル米連邦準
備制度理事会(FRB)議長の講演を控え、同日までは積極的な売買が見送られた。や
やドルが底固く推移したことで調整売りが膨らんだ。一方、パウエルFRB議長の講演
では政策調整を進める方針が示され、9月利下げの確度が高まったとの評価から米金利
低下・ドル安が促され、金相場は買いで反応した。前週比ではプラス圏に切り返してい
る。
 今週も押し目買い優勢の展開になろう。パウエルFRB議長の講演を無難に消化した
が、既に9月利下げ見通しはかなりの程度まで織り込みが進んでおり、急伸対応は求め
られない。米経済指標を確認しつつ、慎重に利下げ期待を織り込む形で3400ドル台
定着から一段高を打診する展開になろう。8月29日に7月PCEデフレーターが発表
される。ここでインフレ懸念の蒸し返しがみられなければ、買い安心感が強まる。ウク
ライナ情勢を巡る混乱、クックFRB理事に対するトランプ米政権の辞任要請の動きに
は注意が必要。
 予想レンジは3380〜3480ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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