大阪9月限 日経225先物 42300 -470 (-1.09%) TOPIX先物 3068.0 -35.0 (-1.12%) 日経225先物(9月限)は前日比470円安の4万2300円で取引を終了。寄り付きは4万2650円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万2540円)を上回り、小幅な下げから始まり、現物の寄り付き直後には4万2700円まで下落幅を縮めた。その後は4万2500円を挟んでの保ち合いを継続するなか、前場中盤にかけて下へのバイアスが強まり、一気に4万2110円まで売られる場面もみられた。 前場終盤は下げ渋る動きから、4万2300円~4万2400円辺りで推移。後場の取引開始後に4万2460円をつけた後は、4万2380円~4万2440円での狭いレンジでの推移が続き、終了間際に4万2250円まで売られる場面もあった。 日経225先物は朝方こそリバウンドを試す動きもみられたが、トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のクック理事の解任を自身のSNSで発表したことが伝わり、これがショートのトリガーになった。また、トランプ大統領はデジタル課税などを導入している国に追加関税などを課す考えも示した。これにより一気に4万2110円まで売られ、節目の4万2000円や25日移動平均線(4万1830円)が射程に入ってきた。 トランプ大統領の発言によって、FRBの独立性が脅かされることへの懸念が広がるとの見方に向かわせた。その後、クック理事は職務を遂行し続けると反発しており、これを受けて朝方に1ドル=146円台をつけた円相場は147円70銭台と落ち着きをみせたため、先物市場においてもショートカバーに向かわせたとみられる。 27日にエヌビディアの決算を控えていることもあり、カバー狙いの積極的なロングの動きは限られていた。後場は4万2400円近辺で下げ渋る動きもみられたが、終了間際にロングの解消とみられる動きで下押している。 ボリンジャーバンドの+1σから下放れる形状となり、中心値となる25日線を試す動きはあるだろう。ただし、先週の大幅な調整でロング解消を迫られ、その後ショートに切り替えたとすると、タイミングとしては4万3000円前半レベルと考えられる。+1σ割れからもショートが積み上がったとみられるが、中心値までの下げで調整一巡感のほか、ショートカバーが入りやすいタイミングにもなりそうだ。 週足では上向きで推移する+1σ(4万2180円)と+2σ(4万3940円)とのレンジ内で推移しているが、+1σに接近してきたことで、押し目待ち狙いのロングのタイミングを探ることになろう。トランプ大統領の発言による不安定さは強いところではあるが、エヌビディアの決算を前に、ショートポジションをある程度、ニュートラルに近づける動きが入りやすいとみられる。 NT倍率は先物中心限月で13.78倍と横ばいだった。-1σ(13.78倍)に上値を抑えられているものの、NTショートでのスプレッド狙いの動きも限られており、一時13.73倍まで低下した後は巻き戻された。明日は、エヌビディアの決算を前にした、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向次第でNTロングに振れる可能性も意識しておきたい。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8468枚、ソシエテジェネラル証券が1万3576枚、サスケハナ・ホンコンが3472枚、ゴールドマン証券が2485枚、JPモルガン証券が1923枚、バークレイズ証券が1871枚、モルガンMUFG証券が1112枚、日産証券が937枚、SBI証券が785枚、野村証券が647枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万8648枚、ソシエテジェネラル証券が2万4548枚、JPモルガン証券が7286枚、バークレイズ証券が6958枚、モルガンMUFG証券が4704枚、ゴールドマン証券が3108枚、ビーオブエー証券が2403枚、シティグループ証券が2298枚、サスケハナ・ホンコンが1788枚、UBS証券が852枚だった。 株探ニュース
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