シカゴコーン市況=総じて反落、作柄報告を受け豊作観測が改めて意識される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    389.00      392.00      386.75      387.50      - 1.75
  2025/12    412.00      414.50      408.50      409.50      - 2.75
  2026/03    429.50      431.25      425.50      426.50      - 3.25

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       503,553      352,394       1,479,066 (- 29,293)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月1日−9月5日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて反落。終値の前営業日比は3.75〜1.25セント安。中心限月の
12月限は2.75セント安の409.50セント。
 前日の日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)作柄報告で、米産地のコー
ンは良好な作柄を保ちつつ成熟が進んでいることが明らかとなり、豊作見通しが再び意
識されたことから売り優勢となった。ただ、8月12日にかけて一代の安値を更新し、
その後、浮上に転じたことで目先の安値確認感が強まっているため下げ幅は限られた。

 12月限は412セントで取引を開始した後、暫くもちあったが、アジアの時間帯
後半に浮上。欧州の時間帯には414.50セントの高値に達したが、高値を付けた後
は軟化に転じ、米国の時間帯には408.50セントの安値を付けた。安値を離れた後
は409.75セントを上値抵抗線としての安もみとなり、この水準のまま取引を終了
となった。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではほとんどの地域で晴天となるなか低温となっているが、夏穀物は平
年並のペースで成熟が進行。26日の最高気温は24〜28℃。
 今後、五大湖周辺では気温が一桁台前半まで低下する可能性がある。一方プレーンズ
中部および南部では降雨となる見込み。
 8月31日〜9月4日にかけて気温は全国的に平年並〜平年並になるだろう。一方の
雨量はほとんどの地域で平年並〜平年を上回る見込み。

 シカゴ小麦は続伸。米産地での収穫進行が確認されたものの、一代の安値の更新が続
いた8月20日までの動きで弱材料を織り込み感が強く、527セントを支持線とする
前日までの流れを引き継ぐなか買い優勢で運ばれた。
 期近の主要限月12月限は前日比2.00セント高の531.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、オクラホマ州及びその周辺地域で降雨。テキサスでは高温で乾燥し
た天気のなか、収穫作業を含む農作業が進行。

  米国南部では、ミシシッピデルタ北部以南で寒気の影響が見られるが、テキサス州
から大西洋沿岸南部では高温多湿となっている。
今日の材料
・コーンベルトではほとんどの地域で気温が低下するなか夏穀物は平年並のペースで
 成熟が進行。
・今後数日は五大湖周辺では気温が一桁台前半まで低下する可能性あり。
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