NY原油市況=反発、米国はインドに50%の二次関税を発動

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/10     63.31       64.23       62.95       64.15        + 0.90
  2025/11     62.82       63.67       62.49       63.59        + 0.79
  2025/12     62.51       63.20       62.14       63.13        + 0.67
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              451,581             1,901,897    ( + 1,056)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     229.53    + 1.48
                            2025/10     229.40    + 1.68
         改質ガソリン       2025/09     214.89    + 2.66
                            2025/10     196.82    + 1.35
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.79〜
0.90ドル高。その他の限月は0.29〜0.67ドル高。
 ウクライナ戦争を続けるロシアへの経済制裁の一環として、米国がロシア産原油の購
入続けるインドに計50%の関税を発動したことが支えとなった。インドが全体として
ロシア産原油の購入を取りやめる兆候は今のところなく、インド石油産業に個別の動き
が見られるだけだが、米国とインドの摩擦が強まっていくと想定されるなかで、インド
のロシア離れが意識された。インドのロシア産原油の輸入量は日量180万バレル規
模。
 米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油や石油製品の在庫が減少したことも支援
要因。来週1日にかけてのレイバー・デーを含んだ3連休を控えて、ガソリンタンクを
満たすドライバーが多かったようだ。ただ、製油所稼働率は94.6%まで低下し、夏
場の需要期の終わりを示唆した。
 イランの核開発を警戒する英独仏の欧州三カ国は今月末を期限として、イランに国連
制裁を復活させるスナップバック条項の発動を警告しており、発動が警戒されているこ
とは懸念要因。イランはイスラエルとの「12日間戦争」の直後から国際原子力機関
(IAEA)との協力を全面的に停止している。
 時間外取引で10月限は上値が重く、一時62.95ドルまで軟化した。ただ、通常
取引開始を控えてプラス転換すると、その後は64.23ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 −239.2万(4億1829万)
ガソリン −123.6万(2億2233万)
留出油  −178.6万(1億1424万)
(クッシング地区)
原油 −83.8万(2263万)
*()は在庫総量
今日の材料
・独ラインメタルが独国内に欧州最大の砲弾製造工場を開設
・ルビオ米国務長官とグロッシIAEA事務局長が会談
・米原油在庫の市場予想は前週比170万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比97万4000バレル減
・ガソリン在庫は前週比206万バレル減
・留出油在庫は同148万8000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比49万7000バレル減
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