ポンド売り一服、英財務相が市場鎮静化図る ドル円は一時149円台乗せも=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ポンド売りが一服している。前日と同様に英長期債利回りが上昇して始まり、ポンド売りが先行した。しかし、リーブス英財務相が秋季予算案を11月26日の公表すると発表、「我々はインフレと借入コストを引き下げる必要がある」「日常的な支出を厳しく管理し、財政ルールを徹底することでこれを実現する」と述べて市場の鎮静化を図った。これを受けて英長期債利回りが低下、ポンドも買いに転じている。ポンドドルは1.33台前半から1.34台乗せへと激しく振幅。これを受けてユーロドルも1.16台で下に往って来い。ドル円は一時149円台乗せとなったあと、148円台後半に押し戻されている。クロス円は円安推移となっている。ユーロ円は173円台乗せ、ポンド円は199円台乗せとなっている。欧州株が総じて堅調に推移したことに加えて、円相場には日本の政局不透明感が引き続き円安圧力となっているようだ。 ドル円は148円台後半での取引。東京早朝の148.31近辺を安値に149円手前まで買われたあと、ロンドン早朝には148.50付近まで押し戻された。ロンドン時間に入るとポンドドルの下落を受けてドル買いが優勢となり、149.14近辺まで高値を伸ばした。しかし、ポンドドルが反発すると再び148.50割れまで反落。ただ、前日NY終値148.36レベルはサポートされており、上昇基調は継続している。 ユーロドルは1.16台前半での取引。東京市場で1.1620-40レベルで揉み合った後、ロンドン朝方にはポンドドルの下げとともに1.1608近辺まで下押しされた。しかし、ポンドドルの反発とともに高値を1.1665近辺に更新。足元では1.1640レベルと前日NY終値水準に戻している。ユーロ円はドル円とともに上下動も買いの流れが継続している。東京早朝の172.60付近を安値に、ロンドン午前には173.29付近まで上昇。その後も173円台を維持している。対ポンドではユーロ買いが先行も足元では押し戻されている。ユーロ圏サービス業PMI確報値は小幅に下方改定も50を上回る水準は維持、目立った反応はみられなかった。 ポンドドルは1.34付近での取引。東京市場で1.34付近から1.3360付近で振幅したあと、ロンドン序盤には英長期債利回りが再び上昇したことを受けて1.3333近辺まで下押しされた。しかし、英財務相が秋季予算案を11月26日の公表すると発表、財政規律を守る姿勢を示したことで市場の鎮静化を図ると、長期債利回りが低下、ポンドドルは1.3417付近まで高値を伸ばしている。ポンド円は198円台後半で売買が交錯したあと、ロンドン朝方には安値を198.49付近に広げた。その後は買いに転じると高値を199.37付近に更新している。ユーロポンドは0.8686から0.8711までのレンジで上に往って来い。足元ではポンド買いが優勢になっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。