ドル円、一時149円台に上昇 世界的に利回りが上昇=NY為替序盤

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場、ロンドン時間以降は買いが一服しているものの、ドル円は一時149円台に上昇する場面が見られた。ユーロ円、ポンド円も上昇していることから、円安の動きも見られている。

 前日の森山自民幹事長の辞任表明で、石破首相が退陣に追い込まれるのではとの観測が浮上する中、日本の政治不安が円安を呼び込んでいるとの指摘も出ている。一方、植田日銀総裁が石破首相と会談を行っていたが、植田総裁は「利上げについては予断持たず判断する」と述べており、利上げ姿勢を堅持する姿勢を示していた。これまでと発言に変化はないが、円高の反応も見られていた。

 政府債務の増加や政治的不透明感への懸念から、世界的に超長期の国債利回りが上昇しており、米30年債利回りは一時5%を回復。日本の30年債利回りも3.28%まで上昇。ドル円は200日線が148.85円付近に来ているが、目先はその水準を完全に突破し、150円を目指す展開になるか注目される。

 今週は米雇用統計を始め、重要指標が目白押しでFRBの利下げ期待に何らかの変化が出るのではとの警戒感も出ている。現在、短期金融市場では、90%の確率で9月の利上げを織り込んでいる状況に変化はない。

 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。

2日(木)
147.15(8.7億ドル)

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