【場況】 金がまちまち。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高やドル 建て現物相場の軟調を受けてマイナスサイドに転じたのち、下げ一服となった。銀はニ ューヨーク高を受けて先限が小幅高となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が64円安〜12円高、金ミニが 69.0円安〜37.0円高、ゴールドスポットが144円高、銀が0.3円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万5538枚、金ミニが9038枚、ゴール ドスポットが1225枚、銀が1枚。 【NY金は予想以下の米求人件数が支援】 金は予想以下の米求人件数が支援要因になった。7月の米雇用動態調査(JOLT S)によると、求人件数は718万1000件と前月から17万6000件減少した。 求人件数が10カ月ぶりの低水準に落ち込む一方、解雇件数は増加し、新型コロナウイ ルスのパンデミック(世界的な大流行)以降で初めて失業者数が求人数を上回った。市 場予想は737万8000件だった。労働市場の減速に対する懸念を受けて米連邦準備 理事会(FRB)の利下げ観測が高まった。 トランプ米大統領は、ロシアがウクライナとの紛争終結に向けて関心をほぼ示さない 中、「プーチン大統領へのメッセージはない」とし、決定を待つと述べた。ロシアのプ ーチン大統領は、ウクライナでの戦争について「良識が働けば」交渉を通して終結させ る余地があるとし、そうした選択肢を望むと述べた。ただ、武力を通した終結が唯一の 解決策となる場合は、その道を選ぶ用意があるとの認識も示した。ウクライナのゼレン スキー大統領がモスクワを訪問すれば首脳会談は実現するだろうとしつつ、会談に価値 があるかは不明という認識を示した。 金先限は夜間取引で上場来高値1万7164円を付けた。ニューヨーク高が支援要因 になった。日中取引では1万7017円まで下落した。円相場は1ドル=147円台後 半まで円高に振れた。銀先限は194.5円に上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、予想以下の米求人件数を受 けて買い優勢となり、史上最高値3577.91ドルを付けた。アジア市場では、朝方 の3557.15ドルから、ドル高を受けて軟調となった。 午前11時現在、3546.72ドルで推移、銀は4084セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3535.99ドル、銀が4083セント。 MINKABU PRESS
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