NY原油市況=反発、10月以降の生産枠引き上げ幅は限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/10     62.00       63.34       61.85       62.26        + 0.39
  2025/11     61.59       62.91       61.46       61.87        + 0.41
  2025/12     61.32       62.59       61.20       61.62        + 0.44
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              819,483             1,964,297    ( - 5,168)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/10     231.19    + 2.49
                            2025/11     229.92    + 2.20
         改質ガソリン       2025/10     195.86    - 0.56
                            2025/11     190.15    - 0.16
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.39〜
0.41ドル高。その他の限月は0.44〜0.54ドル高。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国が10月から日量166万バレル規
模の自主減産の解消を始めることで合意したものの、毎月の生産枠の引き上げ幅が日量
13万7000バレルと、8月や9月の日量54万7000バレルと比較すると限定的
であることが週明けの相場を押し上げた。
 ただ、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが10月の公式販売価格(OS
P)を全ての地域で引き下げたことは重し。需要の弱さが連想された。主要油種アラブ
ライトのアジア向け価格は1ドル引き下げられた。市場予想のOSP引き下げ幅は
0.60ドルから0.90ドルだった。
 時間外取引で10月限は上昇。一時63.34ドルまで上げたが、通常取引序盤にか
けて失速すると61.95ドルまで上げ幅を削った。ただ、その後はプラス圏を維持し
て引けた。
 改質ガソリンの期近2限月は続落。ヒーティングオイルの期近は反発。ロシアの製油
所に対するウクライナ軍の攻撃が続くなか、ヒーティングオイルを含む留出油の供給不
足が警戒されている。
今日の材料
・今年これまでの中国は日量53万バレルのペースで原油在庫を積み増し=S&Pグロ
ーバル
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。