金・銀午前=金が反落、現物安が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反落。ドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建
て現物相場の戻りを売られたことを受けて軟調となった。銀はニューヨーク安を受けて
先限が下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が62〜19円安、金ミニが76.0円
安〜89.5円高、ゴールドスポットが209円高、銀が2.0円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万2340枚、金ミニが1万0034枚、ゴ
ールドスポットが1204枚、銀が1枚。
【NY金は米FRBの利下げ見通しが支援】
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。米労働省労働
統計局(BLS)が発表した統計で、今年3月までの1年間の米国の雇用創出が従来の
推計より91万1000人下方修正された。下方修正幅は同統計史上で過去最大。1カ
月当たりでは7万6000人近い下方修正となる。確報値の発表は来年2月。年次改定
の発表前の段階では、雇用者数は3月までの1年間に約180万人増だった。米連邦準
備理事会(FRB)は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの
利下げを実施し、10・12月の会合でも利下げを決定するとの観測が高まった。今夜
は8月の米生産者物価指数(PPI)の発表がある。
 トランプ米大統領は、インドとの間で貿易障壁に対処するため交渉を継続していると
明らかにし、数週間内にモディ首相と協議することを楽しみにしているとした。また米
大統領はロシアのプーチン大統領に圧力をかける戦略として、中国とインドに100%
の関税を課すよう欧州連合(EU)に求めたという。一方、イスラエルは、カタールの
首都ドーハでイスラム組織ハマス指導部を狙った空爆を実施した。イスラエル当局者に
よると、パレスチナ地区ガザの停戦交渉チームを率いるハリル・アル・ハイヤ氏を含む
ハマス幹部らが標的だった。
 金先限は1万7323円まで下落した。ドル建て現物相場の下落が圧迫要因になっ
た。円相場は1ドル=147円台前半の円安に振れた。銀先限は192.0円に下落し
た。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、米雇用者数の年次改定
で下方修正されたことを受けて史上最高値を更新したが、ドル安が一服すると、利食い
売りが出て上げ一服となった。アジア市場では、朝方の3637.45ドルから、ドル
高を受けて3639ドル台で戻りを売られた。ドル高が一服すると、3621ドル台で
押し目を買われた。
 午前11時現在、3630.56ドルで推移、銀は4096セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3549.01ドル、銀が4136セント。

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