NY原油市況=反落、IEAの弱気な見通しを嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/10     63.80       63.80       62.21       62.37        - 1.30
  2025/11     63.45       63.48       61.93       62.08        - 1.27
  2025/12     63.14       63.22       61.71       61.85        - 1.24
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              710,728             1,939,338    ( - 6,972)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/10     228.19    - 5.18
                            2025/11     227.70    - 4.93
         改質ガソリン       2025/10     197.93    - 2.87
                            2025/11     192.36    - 2.59
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は1.30〜
1.27ドル安。その他の限月は1.24〜0.97ドル安。
 国際エネルギー機関(IEA)が月報で、2026年の記録的な供給過剰がさらに拡
大するとの見通しを示したことが重し。来年は日量333万バレル規模の供給過剰とな
り、2020年のコロナ禍以上に石油在庫が急増すると想定している。2020年はニ
ューヨーク原油が史上初のマイナス価格を記録した年。なお、IEAは今年の供給過剰
の規模を日量196万バレルと想定しており、2020年以来に石油在庫が大幅に増加
する年となる見通し。
 米新規失業保険申請件数が増加傾向にあることも需要の下振れ懸念を強めた。米新規
失業保険申請件数の4週間移動平均は24万0500件まで増加し、今年6月以来の高
水準を記録。ただ、雇用悪化を受けて、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では
追加利下げが始まる見通し。
 石油輸出国機構(OPEC)は月報で、今年や来年の需要見通しを据え置いた。
2025年は日量129万バレル、2026年は日量138万バレルの需要増を見通し
ている。7月の経済協力開発機構(OECD)加盟国の商業在庫は前月比240万バレ
ル増となったが、年初からの変動は限定的。
 時間外取引で10月限は下落。通常取引開始後は62.21ドルまで下げ幅を広げ
た。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・パレスチナ国家を作らないという約束を果たす=ネタニヤフ首相
・この場所は我々のもの=同上
・米大統領、ネタニヤフ首相にカタールを再び攻撃しないよう要請=米アクシオス
・イスラエルの空爆を受けて、カタールは集団的な対応を検討中=アルジャジーラ
・カタールがドーハでアラブ・イスラーム諸国のサミットを近々開催へ=報道
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