ゴム午前=総じて軟調、日中取引で上海ゴムが下げ幅を拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は総じて軟調。寄り付きでは、上海夜間が小幅安となったことを受け
て、夜間取引の上げ幅を縮小させる展開となり、一部限月はマイナスサイドに沈んだ。
中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが売り優勢となったことから、地合いを緩め限月が
目立っている。TSR20は出来ず。上海天然ゴム先物も出来ず。
 午前11時48分現在のRSS3号は前営業日比1.9円安〜1.3円高。活発限月
の2月限は同1.9円安の317.1円、期先26年8月限は出来ず、推定出来高は
174枚(前日夜間取引含む)。

【産地価格は安値圏でのもみ合い】
 産地価格がジリジリと水準を引き下げ、タイオファーは9日に69バーツを割り込ん
み、その後も安値圏で推移している。9月11日のタイ南部の天然ゴム主要積み出し港
のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.03バーツ安の68.41バーツが
提示された。
 タイオファーは、6月6日以降、72〜73バーツ台を中心として値動きが続いてい
たが、8月1日に71バーツ台に下落すると、8月中は70〜71バーツ台での取引と
なった。だが、9月1日に69.54バーツが提示され、8月のレンジから下放れる
と、9日には68バーツ台に下落した。今年の産地天候は、ラニーニャ現象などの異常
気象の発生はないとみられており、天然ゴムの生産は順調に推移しそうだ。産地相場は
一段安の可能性がある。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号が1月限のみ約定し、1.3セント安。TSR
20も売りが先行する展開となり、1.6〜1.3セント安で推移している。
 上海ゴムは軟調。午前11時00分現在、指標限月の2026年1月限は、前営業日
比50元安の1万5830元で推移している。

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