円買い優勢、小泉氏出馬表明などがきっかけ=東京為替概況 16日の市場でドル円は円高が優勢となった。朝にミラン米大統領諮問委員会(CEA)委員長が上院本会議でFRB理事として承認された。8月に辞任したクーグラー理事の後任となり、任期はクーグラー理事の残り任期である1月31日まで。上院銀行委員会の裁決が13-11と僅差、積極的な利下げ姿勢などへの批判もあり、少し警戒感があったが、任期が短いということもあり承認が見込まれていた。その為、承認報道後のドル売りは限定的なものに留まった。それ以上にドル円の売り材料となったのが、小泉農水大臣の出馬表明。加藤財務相を選対委員長に迎えることが報じられたことで、議員票の取り込みが進み、高市前経済安全保障相に十分対抗できる有力候補になるとの期待が広がった。高市氏は利上げに消極的で積極財政志向と見られている。小泉氏が有力な対抗候補となったことで、利上げへの期待や財政赤字懸念の後退が見られ、円買いにつながった。ドル円は昼過ぎに147円00銭を割り込み、午後に入っても円買いが継続する形で146円81銭を付けた。 クロス円も軒並みの円買い。ユーロ円は173円50銭前後から173円04銭まで、ポンド円は200円65銭から200円10銭を付けている。 ドル円の下げもあってユーロドルなどではユーロ高が進んだ。午前中は円主導でユーロドルは明日のFOMCなどをにらんで様子見ムードであったが、昼前からドル売りが強まり、午後に入って1.1790台を付けた。ポンドドルも同様で10時半ごろまで1.3600を挟んでの推移であったが、その後円売りが強まると、午後に1.3630台まで上値を伸ばしている。 MINKABUPRESS 山岡
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