NYプラチナ市況=プラチナが反落、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/10)  1417.6     1426.7      1392.9      1402.5    - 14.7
         (26/ 1)  1432.8    1442.0      1409.9      1419.3    - 13.5
 パラジウム  (25/12)  1229.00    1245.50     1192.50     1200.50   - 23.90
         (26/ 3)  1237.50    1251.50     1204.00     1210.20   - 23.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          34,470         34,288        99,473       (+    201)
 パラジウム          5,613          8,813        19,863       (-     37)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          45,757.90  - 125.55
     前日  147.40/42   1.1760/62   ・ナスダック         22,333.96  -  14.79
     本日  146.44/46   1.1866/68   ・10年米国債利回り      4.03  -   0.01
・NY原油  (25/10)   64.52 + 1.22  ・SPDR保有金残高    976.81  +   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。前日比はプラチ
ナが14.7〜13.0ドル安、中心限月の10月限が14.7ドル安、パラジウムは
24.70〜23.90ドル安、中心限月の12月限は23.90ドル安。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引では、手じまい売りが出たが、金堅調を受けて
押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、
序盤の買い一巡後は、予想以上の米小売売上高を受けて売り優勢となった。
 パラジウム12月限は予想以上の米小売売上高を受けて戻りを売られた。
 プラチナ10月限は時間外取引を1405.4〜1423.3ドルのレンジで推移
し、前日比5.4ドル高の1422.6ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、手
じまい売りが出たが、金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安を
受けて堅調となった。
 日中取引では、1426.7ドルまで上昇したのち、予想以上の米小売売上高を受け
て売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て
1392.9ドルまで下落した。
 8月の米小売売上高は前月比0.6%増加した。3カ月連続で増加し、市場予想の
0.2%増を上回った。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはなく、
ドル安が続いたが、プラチナは利食い売り主導で調整局面を迎えた。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1212.00〜1243.00ドルのレンジ
で推移し、前日比16.60ドル高の1241.00ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、手じまい売りが出たが、他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。欧州
時間に入ると、ドル安を受けて堅調となった。
 日中取引では、1245.50ドルまで上昇したのち、予想以上の米小売売上高を受
けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て
1192.50ドルまで下落した。
 15日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの53万0130
オンス、パラジウムは4014オンス増の15万0500オンス。
今日の材料
・8月の英雇用者数は暫定で7月から8000人減少し、2月から7カ月連続で減少し
た。7月は8000人減から6000人減に修正された。
・9月の独ZEW景気期待指数は37.3と、8月の34.7から上昇し、市場予想の
26.3を上回った。ただ現況指数はマイナス68.6からマイナス76.4へと予想
以上に悪化した。
・7月のユーロ圏の鉱工業生産は前月比0.3%の増加に転じた。予想は0.4%増だ
った。前年同月比では1.8%増と予想の1.7%増を上回った。
・8月の米小売売上高は前月比0.6%増加した。3カ月連続で増加し、市場予想の
0.2%増を上回った。物価上昇が売上高押し上げの一因となっている可能性があるも
のの、消費が全般的に勢いを維持している様子を示した。
・8月の米輸入物価指数は前月比0.3%上昇した。7月分は0.2%上昇と、当初発
表の0.4%上昇から下方改定された。8月は資本財と消費財の堅調な価格上昇の押し
上げにより予想外に上昇し、向こう数カ月で国内インフレ率が加速するとの見通しを示
唆した。
・8月の米製造業生産指数は前月比0.2%上昇した。7月は横ばいから0.1%低下
に下方改定された。予想は0.2%低下。鉱工業全体の生産指数は0.1%小幅に上
昇。前年比も0.9%上昇した。
・7月の米企業在庫は前月比0.2%増加し、6月から横ばいとなった。企業売上高が
大きく伸びた。前年比では1.5%増加した。
・8月のカナダの消費者物価指数(CPI)は、前年同月比上昇率が1.9%となっ
た。7月の1.7%上昇からは加速したものの、市場予想の2.0%上昇を下回った。
インフレ率には高止まりの懸念があるものの、カナダ銀行が利下げを決定するとの見通
しが高まった。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。