ダウ平均は反発 FOMC前にIT・ハイテク株には調整 エヌビディアが3日続落=米国株序盤

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式17日(NY時間11:43)(日本時間00:43)
ダウ平均   46068.90(+311.00 +0.68%)
ナスダック   22212.11(-121.85 -0.55%)
CME日経平均先物 44660(大証終比:+50 +0.11%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。全体的には午後のFOMCの結果待ちの雰囲気が強い中、IT・ハイテク株は調整の動きからナスダックは下落しているものの、他の金融や生活必需品といった循環セクターには買い戻しが入っており、ダウ平均は上昇している。

 FRBがは本日利下げを再開するとの見方が支配的となっている。労働市場の減速の兆しがあることから、根強い高インフレの状況下にもかかわらず、FRBは米経済を下支えする可能性があると見ているようだ。

 今回は、経済予測とFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表される。市場は今回を含めて年内すべてのFOMCでの利下げを織り込んでいる状況。ただ、FRBは利下げに慎重姿勢も垣間見せる中、どのような見通しを示してくるか注目される。

 前回7月のFOMCでは2名の委員が据え置きに反対していた。今回も投票が分かれるか注目されるが、トランプ大統領の意向が強いミラン理事は大幅利下げを主張してくると思われ、投票は割れる可能性もある。

 エコノミストは「率直に言えば、大幅利下げを現状でどう説明できるのか分からない。労働市場が本当に深刻に懸念されると言うしかなくなるだろうが、それはパウエル議長が今、伝えたいメッセージではないと思う」と述べている。

 市場では過度に弱気なメッセージをFRBが出してくるようであれば、積極利下げへの期待とともに、景気の先行き不安も強まり、米株式市場にとっては逆にマイナスとの見方も出ている。いずれにしろ、中身とともに市場の反応を確認したいところではある。

 エヌビディア<NVDA>が3日続落。中国当局が国内のIT大手に対し、同社のAI半導体の購入を停止し、既存の注文を打ち切るよう要請したと伝わった。英FT紙が関係者の話として伝えた。

 英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド<MANU>が決算を受け下落。1株損益の赤字が予想以上に膨らんだほか、売上高も予想を下回った。通期のガイダンスについても売上高見通しを下方修正している。

 クラウドによる給与計算など統合基幹業務システムを手掛けるワークデイ<WDAY>が上昇。アクティビスト(物言う株主)で知られるエリオットが同社についてポジティブな評価を示した。

 エネルギーインフラのニューフォートレス・エナジー<NFE>が2日連続で急伸。同社は、70億ドル規模、7年間に渡る液化天然ガス(LNG)供給契約をプエルトリコと締結した。

 娯楽施設のRCIホスピタリティ<RICK>が下落。NY州司法長官が同社幹部を巨額脱税と贈賄容疑で起訴した。

 半導体試験装置のコヒュー<COHU>が上昇。同社は前日引け後に高帯域幅メモリ(HBM)関連の通期売上高見通しを上方修正したことが好感された。

マンチェスター・ユナイテッド<MANU> 15.14(-1.27 -7.74%)
ワークデイ<WDAY> 237.28(+18.27 +8.34%)
ニューフォートレス<NFE> 2.65(+0.65 +32.40%)
RCIホスピタリティ<RICK> 26.67(-2.12 -7.36%)
コヒュー<COHU> 22.05(+0.74 +3.47%)

アップル<AAPL> 239.39(+1.24 +0.52%)
マイクロソフト<MSFT> 506.94(-2.10 -0.41%)
アマゾン<AMZN> 230.76(-3.29 -1.41%)
アルファベットC<GOOG> 248.07(-3.35 -1.33%)
アルファベットA<GOOGL> 247.67(-3.49 -1.39%)
テスラ<TSLA> 418.47(-3.15 -0.75%)
エヌビディア<NVDA> 169.94(-4.94 -2.82%)
メタ<META> 770.61(-8.39 -1.08%)
AMD<AMD> 160.08(-0.38 -0.24%)
イーライリリー<LLY> 770.42(+5.71 +0.75%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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