[今日の視点]貴金属=金はまちまち、プラチナは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金がまちまちで寄り付く見通し。金はニューヨーク安と円安を受け、まち
まちの値動きとなろう。銀は夜間取引で先限が変わらずとなった。プラチナ系貴金属
(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は8.10ドル安の
3663.15ドル、銀が17セント安の4171セント、プラチナが23.64ドル
安の1366.41ドル、パラジウムは12.62ドル安の1155.03ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=146.82/84円で、前営業日の
大引け時点から0.30円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万7455円前後、銀は199.9円前後、プラチナ
は6140円前後、パラジウムは5600円前後。
【NY金はドル安一服で戻りを売られる】
 金はきのうの海外市場は、ドル安一服を受けて戻りを売られた。
 金はドル安一服が圧迫要因になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが
決定されたことを受けて買われたが、ドル安が一服すると、戻りを売られた。フェデラ
ルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.00〜
4.25%となった。ただパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がFOMC後の会
見で「関税による持続的なインフレへのリスクを管理・評価する必要がある」と述べた
ことなどを受け、ドルを買い戻す動きが出た。一方、CMEのフェドウォッチでは、
10・12月の米FOMCでの利下げを織り込んでいる。
 イランと、英国、フランス、ドイツの欧州3国は、外相による電話協議を実施した。
イラン核問題を巡る国連制裁復活を回避する道筋を探ったが、ほとんど進展が見られな
かった。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、パレスチナ自治区ガザでの
戦闘に関連し、イスラエルとの貿易協定の停止を提案した。
 銀はきのうの海外市場は、ドル安一服などを受けて戻りを売られた。
【プラチナはドル安一服が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場は、ドル安一服を受けて戻りを売られた。
 プラチナはドル安一服が圧迫要因になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利
下げが決定されたが、ドル安が一服したことを受けて戻りを売られた。ただCMEのフ
ェドウォッチでは、10・12月の米FOMCでの利下げを織り込んでおり、ドル安が
再開すると、押し目を買われるとみられる。
<今日の予定>
・機械受注 2025年7月(内閣府)
・日銀金融政策決定会合1日目
・ユーロ圏国際収支 2025年7月(ECB)
・英中銀(BOE)政策金利公表
・南ア準備銀行政策金利公表
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米製造業景況指数 2025年9月(フィラデルフィア連銀)
・対米証券投資 2025年7月(財務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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