大阪12月限 日経225先物 45220 +610 (+1.36%) TOPIX先物 3143.5 +18.5 (+0.59%) 日経225先物(12月限)は前日比610円高の4万5220円で取引を終了。寄り付きは4万4750円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万4575円)を大きく上回り、買いが先行して始まった。寄り付き直後に4万4800円まで買われた後は、4万4580円と下落に転じる場面もみられた。ただし、前場中盤にかけてリバウンド基調が強まり、朝方につけた4万4800円を突破するとショートカバーを交えて上へのバイアスが強まり、前場終盤には4万5120円まで急伸した。 ランチタイムは4万5050円~4万5150円辺りで保ち合いをみせていたが、後場に入り一段高となり、中盤にかけて4万5270円まで上げ幅を広げた。終盤にかけて持ち高調整とみられる動きで上げを縮めたものの、4万5050円~4万5150円と4万5000円を上回っての底堅さがみられた。 予想以上に強い相場となった。日経平均株価は16日につけたザラ場高値(4万5055円)にタッチした後は利食いに押される場面もみられたが、押し目待ち狙いの買い意欲は強く、その後の高値更新でショートカバーが強まった。また、中国当局によるエヌビディアの一部製品の購入停止要請の影響が警戒されたが、東京エレクトロン<8035>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]など半導体やAI関連への一極集中が継続したことも支援材料になった。 日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(4万4920円)を突破し、ショートカバーが強まった形である。同バンドが支持線として機能することで、+3σ(4万5840円)とのレンジが意識されてきそうだ。バンドは上向きで推移しているが、ナイトセッションで+2σは4万5200円、+3σが4万6210円辺りまで切り上がってきている。 一気に+3σまでの上昇を見せてくるようだと、いったんはピーク形成となろう。ただし、+2σに沿ったトレンドを形成しているため、過熱感も警戒されにくい。バンドに沿ったトレンドを形成するなかでは、ショートは避けておきたい。また、短期的に調整をみせてくる局面では、その後のカバーを想定した押し目狙いのロング対応に向かわせよう。 半導体やAI関連への一極集中が継続する一方で、電気・ガスや陸運株の弱さが目立っていた。日経平均型に連動させるファンドなどは、パフォーマンスの観点から指数インパクトの大きい値がさハイテク株の比率を高めざるを得ない状況にあるとみられ、明暗が大きく分かれている。 この影響によりNT倍率は先物中心限月で14.38倍に上昇した。一時14.40倍まで上昇しており、1月高値の14.54倍が射程に入ってきた。1月高値を捉える局面ではいったん達成感が意識されそうだが、同水準を明確に上抜けてくると、NTロングでのスプレッド狙いの動きが一段と強まる可能性がある。しばらくは半導体株などのピーク形成を見極めたいところだろう。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万1279枚、ソシエテジェネラル証券が1万6440枚、サスケハナ・ホンコンが5268枚、JPモルガン証券が3287枚、バークレイズ証券が2517枚、日産証券が1791枚、大和証券が1696枚、ゴールドマン証券が1662枚、モルガンMUFG証券が1556枚、シティグループ証券が1551枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万5149枚、ソシエテジェネラル証券が1万9274枚、バークレイズ証券が5918枚、JPモルガン証券が4902枚、モルガンMUFG証券が4240枚、ゴールドマン証券が2853枚、野村証券が2103枚、サスケハナ・ホンコンが1909枚、ビーオブエー証券が1529枚、シティグループ証券が1488枚だった。 株探ニュース
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