シカゴコーン市況=総じて小幅続落、大豆の軟調と米収穫進行で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12    424.00      429.75      422.25      424.00      + 0.25
  2026/03    441.50      447.00      439.75      441.25      - 0.25
  2026/05    451.50      456.25      449.50      451.00      - 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       255,412        171,045        1,537,977 (-  2,173)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月25日−9月29日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて小幅続落。終値の前営業日比は0.75セント安〜0.25セント
高。中心限月の12月限は0.25セント高の424セント。
 米産地での収穫進行に伴う供給増加が引き続き弱材料視された。また、米中首脳によ
る電話会談が開催されながらも米国の中国向け需要増に繋がる話が聞かれなかったこと
で軟調となった大豆市場も重石となった。ただ、8月半ばまでの下落で下げ一巡感が強
いため下げ幅は限られた。
 12月限は424セントで取引を開始。その後は欧州の時間帯終盤まで424.50
〜427セントの限られたレンジ内で高下。米国の時間帯を迎えると429.75
セントの高値まで浮上する場面が見られたが、戻り待ちの売りを受けて軟化し、一時は
422.25セントの安値に達した。その後、買い戻されて辛うじてプラスサイドを回
復して終了。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは南部で最高気温が32℃に達するなど季節外れの暑さとなってい
る。対照的に中西部北部では曇天もしくは散発的な降雨が発生。
 現在、中部に広がる低気圧は次第に東に移動し、今後5日間はプレーンズ中部から
中西部の多くの地域で25〜75ミリの雨量を伴う降雨になるだろう。コーンベルト東
部では週末から22日にかけては少雨が見込まれる。
 6〜10日予報に関しては、9月24〜28日は、全国的に平年並み〜上回る気温が
見込まれる。東部および中西部南部の雨量は平年並〜平年を上回るが、中西部北部では
平年を下回るだろう。

 シカゴ小麦も小幅続落。穀物全面安の流れが小麦市場でも重石となった。米小麦産地
で降雨があり、作付期を迎えている冬小麦の生育環境が改善されていることも重石とな
った。
 中心限月の12月限は前日比1.75セント安の522.50セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、ネブラスカ州及びダコタ州では気温が低下するなか散発的な降雨が
発生し、農作業のペースが鈍化もしくは中断している。ただこの雨は作付け期を迎えて
いる冬小麦にとっては慈雨となっている。
 米国南部では、降雨は大西洋沿岸南部に限られている。多くの地域では気温が上昇し
降雨の発生が無いなか、夏穀物の成熟および収穫が進行。

今日の材料
・コーンベルト南部で最高気温が32℃に達するなど季節外れの暑さに。
・コーンベルト北部では曇天もしくは散発的な降雨が発生。
・9月24〜28日の雨量は東部および中西部南部の雨量は平年並〜平年を上回るが
 中西部北部では平年を下回る見込み。

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