【これからの見通し】週明けは金融当局者の発言予定が目白押し、先週からのドル高の流れは継続するか 週明けは目立った経済統計発表は予定されていない。トルコ消費者信頼感指数(9月)、香港消費者物価指数(CPI)(8月)、カナダ鉱工業製品価格(8月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(9月)などが予定される程度。いずれもドルなど全体相場への影響は限定的とみられる。 その中で、本日は英米欧などの金融当局者らの講演などが目白押しとなっている。ECBではエスクリバ・スペイン中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、英中銀ではピル英中銀チーフエコノミスト、ベイリー英中銀総裁などが講演やイベントに参加する予定。また、米FRB関連では、ウィリアムズNY連銀総裁、ムサレム・セントルイス連銀総裁、ミランFRB理事、バーキン・リッチモンド連銀総裁、、ハマック・クリーブランド連銀総裁などのイベント参加・講演などが予定されている。 先週の英米金融政策発表を通過して、今後の金利動向に関する発言が注目される。英国では7対2で政策金利据え置きが決定され、2名は利下げを主張していた。次回の会合での利下げ観測が高まるなかで、ベイリー英中銀総裁の発言にそのヒントを探ることとなる。 米FOMCでは、市場予想通りに25bp利下げが発表された。スタッフ金利見通しでも年内の利下げ回数が前回よりも1回増えて、あと2回の見通しとなった。市場では連続利下げを織り込む動きが進んでいる。ただ、先週はドルの買い戻しが優勢となり、週明けもその流れを受けた水準で推移している。ドル買いが短期調整に終わるのかどうか、一連の米金融当局者発言と市場反応をチェックしたいところだ。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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