●論点解説穀物、収穫期でも崩れないトウモロコシ相場=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシ相場は収穫期の売り圧力に上値を圧迫されつつも、大きく値を崩すこと
は回避されている。産地気象環境は安定しており、順調に収穫作業が進む見通しにあ
る。教科書的なハーベスト・プレッシャーの織り込みが優勢になりやすい。一方で、今
季はすでに豊作見通しの織り込みが一巡していることに加えて、作柄環境が米農務省
(USDA)の想定ほどには良好ではないとの警戒感が強い。このままハーベスト・プ
レッシャー現行価格水準で消化できるのかが注目される。
 一方、大豆相場は需要環境の厳しさに上値を圧迫されている。19日の米中首脳会談
では農産物取引がテーマ化されず、中国の米国産大豆の購入再開のめどが立たない。一
方、アルゼンチンは10月まで穀物輸出税の停止を発表した。大豆に限らず、トウモロ
コシや小麦も対象になるが、最も影響を受けるのは大豆との見方が強い。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。