米連邦政府機関の一部閉鎖などへの警戒から午後に円買い=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米連邦政府機関の一部閉鎖などへの警戒から午後に円買い=東京為替概況
  
 10月1日からの米2026年会計年度スタートを前に、予算協議が難航し、米政府機関の一部閉鎖が行われる中、リスク警戒の動きが広がった。前日のうちにドル売りが進んで海外市場で148円台後半から147円60銭台を付けた後、少し戻して147円90銭前後で東京朝をスタートすると、午前中はいったんドル買いが入った。実際の政府機関一部閉鎖を前に、ポジション調整の動きが入ったことや、8時50分の日銀短観9月調査が予想ほどの改善を見せなかったことを受けて、日銀の早期利上げ期待が後退したことによる円売りなどがドル円の支えとなり、一時148円23銭を付けている。高値からは少し落として147円90銭を中心とした推移となった後、一転してドル売り円買いが広がった。朝方、米上院民主党が、下院を通過した共和党によるつなぎ予算案の合意を見送ったことで、午前中の段階で閉鎖がほぼ確実となっていたこともあり、実際に閉鎖が始まっても反応はやや鈍かった。もっとも材料としてはドル安という意識が強く、ドル円はロンドン勢が入る時間帯になってもう一段の下げとなり147円30銭台を付けている。
  
 ユーロ円は昼過ぎまでの173円台後半での推移から、円買いを受けて173円20銭を付けた。ポンド円は午前中に199円22銭を付けたが、その後円買いが優勢。昼過ぎまでは198円80銭台を中心とした推移も、その後の円買いに198円30銭台まで下げた。
  
MINKABUPRESS 山岡

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