ゴム週間見通し=軟調、ファンダメンタルズ要因からの売りで一段安の可能性

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 【前週までのレビュー】上海ゴムの休場を受けて、手掛り材料難となり、もみ合いに
なるとみた。ただ、産地安や株安を受けての下落には、注意したいとした。
【一段安の可能性あり】
 JPXゴムRSS3号の活発限月3月限は、産地安を手掛かりに下値を試す展開とな
っている。上海ゴムが8日まで休場のため、積極的な売りは出ていないが、ジリジリと
水準を引き下げている。このところ期近の下落も目立っており、需給緩和観測というフ
ァンダメンタルズ要因から売られているのが分かる。目先、一段安の可能性もありそう
だ。活発限月の3月限は、節目の295円を割り込むと、290円を目指した下げにな
る。
 また、産地価格もジリ安調で推移しているうえ、米株式市場に高値警戒感が広がって
いる。米株が急落し、日本株が追随するようなら、JPXゴムRSS3も連れ安となる
可能性がありそうだ。
【産地相場はジリ安調で推移】
 タイオファーはジリ安調で推移している。タイオファーは9月9日にそれまで支持と
なっていた69バーツを割り込み、その後も地合いを緩めると、10月1日にはタイ南
部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格が、66.61バーツと昨
年1月以来の安値が提示された。
 2日時点では、前営業日比0.28バーツ高の66.89バーツとなっている。今年
は、産地におけるラニーニャ現象などの異常気象が発生する可能性は低いと予測されて
いる。増産期を迎えているタイでは、目先、供給が増加しそうだ。一方、需要面をみる
と、9月30日に中国国家統計局から発表された9月の製造業購買担当者景気指数(P
MI)は49.8と、景況感の分かれ目となる50を6カ月連続で下回った。天然ゴム
の最大の消費国である中国の景気減速は、天然ゴム需要の減少に繋がる。このため、秋
から冬にかけて、需給が緩和し、タイオファーはさらに下落する可能性がある。
【上海ゴムは1万5000元の攻防に注目】
 上海ゴムは、9日から取引が再開される。現状、中心限月の1月限は、7月28日の
高値1万6425元と9月5日の高値1万6370元でダブルトップが形成され、9月
30日には1万5020元まで下落した。目先、節目の1万5000元の攻防が焦点に
なる。同水準では、押し目買い意欲が強いとみる。ただ、産地相場の軟化が続いてるこ
とから、大型連休明けも売りが先行する可能性がある。その場合は、節目の1万450
0元や6月3日に付けた一代の安値1万3995元がターゲットになりそうだ。
【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の3月限は、下値を試す展開となった。9月以降の値動き
を確認すると、9月5日に322.0円に水準を引き上げると、その後は上海安を背景
に徐々に水準を引き下げ、同月18日は309.3円で下落した。同月25日に31
3.8円まで戻したが、29日からは産地安を手掛かりに売りが加速し、10月2日に
は296.2円まで水準を引き下げた。その後も300円以下での取引が中心となって
いる。
 一段安となれば、節目の295.0が最初の関門。同水準を割り込むと、節目の29
0.0円や6月3日に付けた一代の安値284.0円がターゲットになる。一方、買い
優勢となれば、305.0円突破が最初の関門。これに成功すれば、節目の310円や
9月18日の高値315.6円が意識される。
【今週の注目ポイント】
 産地相場は注目したい。産地相場、需給緩和観測を背景に水準を引き下げており、こ
の動きに期近が連動すれば、下げ幅が拡大する恐れがある。
【相場予想レンジ】
10月6〜11日のJPXゴムRSS3号3月限の中心レンジ予想は285〜320
円前後。テクニカルの支持線295円(節目)、抵抗線は305.0円(節目)。
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