海外サマリー(3日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,908.9  + 40.8  シカゴ大豆  2025/11 1,018.00   -5.75
NY銀     2025/12 4,796.5  +159.6  シカゴコーン 2025/12   419.00   -2.75
NYプラ    2026/ 1 1,642.1  + 56.1  NY原油   2025/11    60.88   +0.40
NYパラ    2025/12 1,293.00 +33.70  ドル・円               147.42   +0.19
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時147円に接近も下値固く147円台半ばに切り返す
 為替市場は東京市場で植田日銀総裁発言を受けて追加利上げ期待が後退したことで円
売りとなり、ロンドン市場の早朝に147.80円台まで上昇。その後は一転してドル
売り/円買いとなり、ニューヨーク時間に147円に接近するまで下落。しかし下値は
堅く、147円台半ばに切り返した。

◎NY貴金属=金は反発、米政府機関の閉鎖は継続
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金12月限は反発。米政府機関の閉鎖が続いていることが安全資産である金を支え
た。米債務残高が37億ドル超に膨張するなか、トランプ米大統領の共和党は歳出を削
減しようとしている一方、民主党が低所得者や高齢者向けの医療費補助延長や拡大を要
求しているため、予算案が議会を通過する見通しは今のところなく、少なくとも週明け
まで閉鎖が継続するとみられている。
 銀12月限は反発。金相場に連動した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムは大幅反発。
 プラチナ1月限は反発。ドル離れや米国離れを背景に貴金属市場への資金流入が継続
している。金と比較して産業用需要の多いプラチナにとって米政府機関の閉鎖による景
気悪化は下振れ要因だが、経済を混乱させるほど長期化するとは想定されていない。
 パラジウム12月限は反発。プラチナ相場に連動した。
◎LME=続伸、米追加利下げ期待・NYダウ続伸や強気のテクニカルで
 アルミ3カ月物は続伸。2687.50ドルに反落して取引を開始。2686ドルで
買い支えられ、下値の堅さを示した後、銅の続伸に支援され、2700ドル台を回復し
た。前日の高値2714ドルが抵抗線となり、2713ドルで上げつかえたが、前日ま
で日足が4日連続の陽線引けの強気のテクニカル要因と非鉄相場全体の強気地合いに加
え、ドルが対ユーロで下落、欧州株の堅調な値動きも追い風となり、小高く引けた。
 銅3カ月物は大幅続伸。1万0498.50ドルで小幅続伸で寄り付いた。1万04
85ドルに小反落する場面があったが、マイナスサイドでの取引は続かず、あっさりと
再浮上。前日、2024年5月以来の高値をつけた勢いを引き継ぎ、1万0500ドル
台を回復。その後、前日の高値1万0531ドルを上抜くと上伸力が加速し、1万
0755ドルまで一段高となり、2024年5月以来の高値をさらに更新した。米政府
機関の閉鎖で9月の米雇用統計の発表はなかったが、米追加利下げ期待、ニューヨーク
ダウの続伸でリスクオン(リスク容認)の動きから買い意欲が旺盛。週末を控えて利食
い売りで上げ幅を縮小したが、220ドル超の上げ幅を維持して取引を終えた。
◎NY原油=反発、5日の産油国会合控えて買い戻し
 ニューヨーク原油の期近は反発。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国によるオンライン会合を5日に控え
て、下値探りが強まった反動で買い戻しが優勢となった。自主減産の完全な解消に向け
て、11月以降に日量50万バレル規模の生産枠引き上げが行われる可能性があるが、
この弱気な想定をいったん織り込む格好となった。また、トランプ米大統領がイスラム
組織ハマスは米東部時間の日曜日午後6時までにガザ停戦計画に合意しなければならな
いと述べたものの、ハマスが応じるのか不透明であることはリスク要因。同大統領はこ
の停戦案が最後のチャンスであり、応じなければ地獄が始まると恫喝している。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は続落。原油相場の戻りは鈍
く、石油製品の足並みは揃わなかった。
◎シカゴ大豆・コーン=反落、大豆は週末前の利食い売り優勢
 大豆は反落。
 1日にトランプ米大統領が「大豆の貿易問題を主題として、4週間後に中国の習近平
国家主席と会談する」と自身のSNSに書き込んだことで、現在関税問題で停止してい
る中国の米国産大豆購入再開が期待されて2営業日続伸していたが、この日は結局週末
を控えた利食い売りが優勢となった。
 2日にはベセント米財務長官が7日に連邦政府として国内農家支援策を発表すること
を明らかにしたが、その後ウォール・ストリート・ジャーナルが支援策が100億〜
140億ドル規模になると伝えたことでこの日はさらに戻り高値を更新する場面もあっ
たものの、買いは長く続かなかった。

 コーンも反落。
 過去2営業日で大幅続伸してシカゴ穀物全体を引っ張っていた大豆がこの日は週末前
の利食い売りで軟調な展開となったことで、コーンも上値が重くなった。またブエノス
アイレス穀物取引所が発表したアルゼンチン産の新穀コーンの作付進捗率が20%とか
なりハイペースになっていることや、ウクライナの農業団体が今年の同国産コーン生産
高見通しを300万トン上方修正したことも嫌気された。

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