大阪12月限 日経225先物 48190 +2250 (+4.89%) TOPIX先物 3237.0 +99.5 (+3.17%) 日経225先物(12月限)は前日比2250円高の4万8190円で取引を終了。寄り付きは4万8060円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万6025円)を大きく上回るギャップアップから始まった。4万8170円まで買われ、現物の寄り付き直後には4万7340円まで上げ幅を縮めた。ギャップアップで始まったことでヘッジ対応の動きが意識されるなか、前場終盤にじりじりと切り返す動きをみせており、4万8000円台を回復。後場の取引開始直後に4万8040円をつけると、その後4万7660円まで上げ幅を縮めたが、終盤にかけて再び上へのバイアスを強め、4万8220円まで買われる場面もみられた。 自民党の新総裁に高市早苗氏が選ばれ、積極的な財政出動や金融緩和を推し進めるとの期待が高まった。ギャップアップでボリンジャーバンドの+2σ(4万7170円)を上抜いて始まり、+3σ(4万8620円)が射程に入ってきた。過熱感が警戒されてくる可能性はあるが、活発な「高市トレード」のなかではショートは仕掛けにくく、押し目狙いのロング対応に向かわせている。 東証プライムの9割超の銘柄が上昇し、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ファーストリテイリング<9983>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]の4銘柄で日経平均株価を1150円押し上げる形だった。日経225先物は朝方につけた4万7340円を安値に前場終盤にかけて4万8000円を回復し、後場に入り4万7660円まで上げ幅を縮めたものの、押し目ではヘッジ対応のロングが入りやすい需給状況だった。終盤にかけての強い値動きも、ショートカバーによって押し上げられた形だろう。 ナイトセッションで+2σは4万7690円まで上昇し、+3σが4万9280円まで切り上がってきた。バンドは一気に拡大しているため、結果的に+3σとのカイ離が開いている。+2σを支持線としたトレンドが意識されやすく、一方で+3σとの距離が出てきたことで、過熱感を警戒した流れにはなりにくくなった。そのため、オプション権利行使価格の4万7750円水準での押し目買い意欲は強いとみられ、4万9000円突破を意識したスタンスに向かわせそうだ。 また、週足では+2σ(4万7770円)水準を上回っている。+3σは5万0040円と5万円台に乗せてきたため、5万円の大台に乗せてくるまでは、ピーク感は強まりにくそうである。短期的な調整を挟んでくるとみられるが、今回の大幅な上昇に対する調整幅は大きくなる可能性はあるだろう。まずは日足、週足の+2σが位置する4万7700円前後の水準でのロング対応になりそうだ。ただ、この水準を上回っての推移が続くようだと、4万8000円辺りがエントリーポイントになろう。 NT倍率は先物中心限月で14.88倍に上昇した。一時14.89倍をつける場面もあり、昨年3月高値の14.84倍を明確に上抜けてきた。高市トレードの流れのなかで日銀の早期利上げ観測は後退しており、相対的に金融株の弱さがTOPIX型の重荷になった。昨年3月高値とのダブルトップが意識されていったんはリバランスが入る可能性があるが、方向性として次のターゲットは21年2月高値の15.68倍となりそうだ。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万7666枚、ソシエテジェネラル証券が2万4500枚、サスケハナ・ホンコンが6476枚、JPモルガン証券が6201枚、バークレイズ証券が5730枚、野村証券が5016枚、SBI証券が4896枚、ゴールドマン証券が4168枚、モルガンMUFG証券が3024枚、日産証券が2874枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が4万1109枚、ソシエテジェネラル証券が3万7423枚、バークレイズ証券が9836枚、JPモルガン証券が8004枚、ゴールドマン証券が7412枚、モルガンMUFG証券が5643枚、サスケハナ・ホンコンが3706枚、BNPパリバ証券が3490枚、みずほ証券が3089枚、ビーオブエー証券が2963枚だった。 株探ニュース
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