NY原油市況=小幅続伸、産油国会合後の買い戻しは一巡

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     61.73       62.10       60.72       61.73        + 0.04
  2025/12     61.39       61.68       60.40       61.32        - 0.02
  2026/01     61.19       61.46       60.20       61.06        - 0.07
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              568,127             2,031,153    ( - 3,247)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     226.53    + 2.10
                            2025/12     225.09    + 1.58
         改質ガソリン       2025/11     189.39    - 0.77
                            2025/12     184.34    - 0.51
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の当限は小幅続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は0.02ド
ル安から0.04ドル高。その他の限月は0.17〜0.07ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国の会合を通過した後の買い戻しが一
巡し、上値は限られた。主要産油国は11月の生産枠引き上げ幅を日量13万
7000バレルにとどめたものの、供給過剰見通しは変わらず。
 米エネルギー情報局(EIA)は短期エネルギー見通し(STEO)で2025年と
2026年の米原油生産見通しを上方修正したが、特に材料視されず。2026年は従
来の日量1330万バレルから同1351万バレルまで引き上げられた。
 中国が原油備蓄施設の拡充を加速させると報道されていることは支援要因。ロイター
通信が伝えた。中国は今年に入って原油備蓄を拡大し、石油輸出国機構(OPEC)プ
ラスの増産を吸収しているとみられているが、今年から来年にかけて11カ所の貯蔵施
設を新設し、1億6900万バレルの追加備蓄が可能になるという。このうち
3700万バレル分の貯蔵施設は建設済みと伝わっている。
 時間外取引で11月限は売り買い交錯した後、通常取引開始にかけて60.72ドル
まで軟化。ただ、売りは続かず、安値から切り返して引けた。引け後には62.11ド
ルまで強含み。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場の売り買い
が交錯したことから、石油製品の足並みは揃わず。
今日の材料
・ロシアの原油輸出が上振れ、ドローン攻撃による製油能力低下で=報道
・包括的戦略パートナーシップ条約の発行後、ロシアからイランへ輸送機が続々と到着
・インドの9月の石油需要は前年比+7.0%=PPAC
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル増
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比278万バレル増
・ガソリン在庫は前週比124万5000バレル減
・留出油在庫は同182万2000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比115万2000バレル減

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。