NYプラチナ市況=軒並み上昇、米大統領の強硬姿勢などが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (26/ 1)  1655.5     1710.8      1645.0      1700.8    +  51.0
         (26/ 4)  1664.6    1723.9      1664.6      1715.6    +  52.7
 パラジウム  (25/12)  1384.00    1512.00     1379.50     1483.10   + 109.70
         (26/ 3)  1402.50    1522.50     1402.50     1497.20   + 108.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,617         32,961        90,867       (-     92)
 パラジウム          9,944          9,063        22,771       (-    170)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          46,601.78  -   1.20
     前日  151.96/98   1.1655/57   ・ナスダック         23,043.38  + 255.02
     本日  152.68/70   1.1629/31   ・10年米国債利回り      4.13  -   0.00
・NY原油  (25/11)   62.55 + 0.82  ・SPDR保有金残高  1,013.15  -   0.02
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムが続伸。前日比はプラチ
ナが51.0〜58.4ドル高、中心限月の1月限が51.0ドル高、パラジウムは
106.60〜114.20ドル高、中心限月の12月限は109.70ドル高。
 プラチナ1月限は反発。時間外取引では、米政府機関閉鎖や金堅調を受けて買い優勢
となった。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。日中取引では、トランプ米大統領の
強硬姿勢や金堅調を受けて買い優勢となり、一代高値を更新した。
 パラジウム12月限は、米政府機関閉鎖や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢とな
り、一代高値を更新した。
 プラチナ1月限は時間外取引を1645.0〜1696.5ドルのレンジで推移し、
前日比35.8ドル高の1685.6ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、米政府
機関閉鎖や金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。
 日中取引では、トランプ米大統領の強硬姿勢や金堅調を受けて買い優勢となった。時
間外取引の高値を突破し、一代高値1710.8ドルを付けた。
 米政府機関の閉鎖が2週目に突入した。25万人以上の連邦職員が予定されていた給
与を受け取れなかった。トランプ米政権は強硬姿勢で民主党に妥協を迫っている。また
行政管理予算局(OMB)による法的文書の草案で、政府閉鎖が終わっても職員が必ず
しも遡及的に給与を受け取れるとは限らないと主張していることが明らかになった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1379.50〜1450.00ドルのレンジ
で推移し、前日比60.60ドル高の1434.00ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、米政府機関閉鎖や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に
入ると、上値を伸ばした。
 日中取引では、トランプ米大統領の強硬姿勢や金堅調を受けて買い優勢とった。時間
外取引の高値を突破したことや買い戻しが続き、一代高値1512.00ドルを付け
た。
 7日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比4448オンス減の66万
9996オンス、パラジウムは814オンス減の18万0970オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのミュラー・エストニア中銀総裁は、ユーロ
圏のインフレ率は目標とする2%で安定しており、景気は徐々に回復するとの見方を示
した。
・ドイツ経済省は、今年の国内総生産(GDP)成長率予測を従来のゼロから0.2%
に上方修正した。2026年は1.3%、27年は1.4%と予想している。
・国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は米経済について、このところの経
済指標でやや減速していることが示唆されていると述べた。
・欧州連合(EU)加盟国の大使らは非公開会合を開き、2028年1月までにロシア
産石油・ガスの輸入を段階的に終了させる法案を巡る審議を進めることで合意した。
・米連邦政府機関一部閉鎖の影響で航空管制官らが不足し、米国内の多くの空港で航空
便の遅延が続いている。
・イングランド銀行のチーフエコノミストを務めるピル政策委員は、物価上昇が制御不
能になった場合には、金利設定において「保守的な」アプローチを取り、インフレ抑制
に向けた「明確かつ信頼できる」コミットメントを示す必要があると述べた。
・9月16〜17日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、大半の当局
者は雇用市場への下振れリスクが高まり、利下げが正当化されるという見解で一致し
た。
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