NY原油市況=続伸、米国のトマホーク供与見通しにロシアは動じず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     62.05       62.92       62.05       62.55        + 0.82
  2025/12     61.67       62.34       61.59       62.02        + 0.70
  2026/01     61.37       61.98       61.30       61.69        + 0.63
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              607,146             2,025,452    ( - 5,701)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     229.13    + 2.60
                            2025/12     227.43    + 2.34
         改質ガソリン       2025/11     190.95    + 1.56
                            2025/12     186.14    + 1.80
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の当限は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は0.70〜
0.82ドル高。その他の限月は0.34〜0.63ドル高。
 ウクライナを舞台にロシアと米国の対立が激化する見通しであることが相場を押し上
げた。トランプ米大統領はウクライナに長距離ミサイル「トマホーク」を供与する意向
である一方、ロシアのアンドレイ・カルタポロフ下院国防委員長は、トマホークを迎撃
しその発射拠点を破壊すると発言するなど、米ロ関係が崩壊に向かうと見られている。
8月の米ロ首脳会談で高まった和平期待は消失している。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は増加したほか、米原油生
産量は日量1362万9000バレルまで増加し、過去最高水準に接近しているが、売
りは限定的。米石油製品需要は日量2199万バレルまで増加し、内容的には強弱が混
在した。製油所稼働率は92.4%まで上昇。
 ガザ停戦協議は早ければ今週にも合意に至る見通し。米アクシオスの報道によると、
合意見通しについてイスラエルやカタール、米国の当局者は楽観的であるという。エジ
プトのシシ大統領は停戦合意の署名式にトランプ米大統領の出席を促している。
 時間外取引で11月限は堅調。通常取引開始後は62.92ドルまで上値を伸ばし
た。ただ、高値からはやや押し戻されて引けた。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動し
た。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +371.5万(4億2026万)
ガソリン −160.1万(2億1909万)
留出油  −201.8万(1億2156万)
(クッシング地区)
原油 −76.3万(2270万)
*()は在庫総量
今日の材料
・ロシア産原油を輸入するインドはドルではなく人民元で支払いへ=ロイター
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル増
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比278万バレル増
・ガソリン在庫は前週比124万5000バレル減
・留出油在庫は同182万2000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比115万2000バレル減

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。