貴金属は、総じて反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢と なろう。銀は夜間取引で買い優勢となった。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが ニューヨーク安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は58.33ドル安 の3973.68ドル、銀が18セント高の4927セント、プラチナが19.20ド ル安の1629.20ドル、パラジウムは49.79ドル安の1412.23ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=153.07/09円で、前営業日の 大引け時点から0.05円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万9900円前後、銀は235.2円前後、プラチナ は7770円前後、パラジウムは7100円前後。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金はきのうの海外市場は、利食い売りが出て軟調となった。 金は利食い売りが圧迫要因になった。イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム 組織ハマスが米国主導の和平案の第1段で合意した。これを受けてハマスが拘束してい る人質全員が週末にも解放されることになった。トランプ米大統領は、パレスチナ自治 区ガザで拘束されている人質が13日もしくは14日に解放されるという見通しを示し た。それに先立ち、12日中に中東に向けて出発すると明らかにし、エジプトで行われ るガザ停戦合意の調印式に出席するほか、イスラエル議会で演説する意向を示した。 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は、労働市場がさらに減速するリスクを踏ま え、年内の追加利下げを支持する姿勢を示した。米連邦準備理事会(FRB)のバー理 事は、雇用情勢よりもインフレを巡るリスクを重視する姿勢を示唆し、FRBは追加利 下げに慎重に取り組む必要があるとの考えを示した。 銀はきのうの海外市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因に なったが、金反落を受けて上げ一服となった。 【プラチナは金反落が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場は、金反落を受けて戻りを売られた。 プラチナは金反落が圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通し が強いが、金に利食い売りが出たことが圧迫要因になった。イスラエルとパレスチナ自 治区ガザのイスラム組織ハマスが米国主導の和平案の第1段で合意した。一方、連休明 けの上海プラチナの出来高は350枚となった。実需筋の買いが続くかどうかも確認し たい。 <今日の予定> ・企業物価指数 2025年9月(日本銀行) ・米消費者信頼感指数 2025年10月速報値(ミシガン大) ・米財政収支 2025年9月(財務省)、発表延期見通し ・建玉明細報告(CFTC)、発表延期見通し MINKABU PRESS 東海林勇行
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